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2021年8月17日 (火)

聖学院 8月28日 思考力セミナー注目!

8月28日(土)、聖学院は学校説明会を開催します。飛ぶ鳥落とす勢いの聖学院の学校説明会それ自体注目ですが、当日の多様なプログラムの中に思考力セミナーがあります。これは中学受験生にとって重要な機会ですが、私の興味と関心は、ほとんどの日本の学校経営陣が興味と関心を持っていない、しかし、グローバルな視野では最も重要な学びとして注目される価値のある機会が設けられているのです。

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★聖学院の思考力入試は3タイプで、今回のセミナーでは、M型思考力入試の体験セミナーのようです。同校サイトによると、ポリドロンを使うというのです。同校では、レゴを使う思考力入試もあるのは有名ですが、ポリドロンを使うのもあるのですね。

★レゴは、圧倒的に空間をデザインする思考力が刺激されますが、ポリドロンは、空間を自在に解体し、時間をデザインする思考力が刺激されます。

★ポストコロナは、ハイブリッド脳神経身体循環系になるでしょうから、このような空間と時間を交差させる思考力をブレイクスルー出来ることは大切です。しかし、そのような機会を創っている聖学院は、現状では希少価値ありです。

★そもそもこういう話に興味をもつ学校経営陣は数少ないからです。

★聖学院自身が、そのことに気づいているかどうかはわかりませんが、とにかくNew Power Schoolのフロントランナーであることは確かです。ただ、聖学院の次を走っている学校との距離が相当あいているので、世の中は聖学院の真理性に気づいていないということは、あり得ます。

★世の中は、まだ自分の理解できる範囲で学校を選択する方々がほとんどでしょう。自分の理解を超えることにチャレンジする進取の気性に富んだ保護者や受験生が聖学院を選択します。もちろん、直観的にでしょうが。

★そういうことをわかったうえで、あえてマーケットのニーズにマッチングするような広報戦略をとっているのが、聖学院のすごさでもあります。

★なお、M型思考力入試と言えば、数学科教諭の本橋先生がかかわっているかもしれません。どこの学校も経営陣は文系的な発想(理系出身の経営陣だとしてもなぜか経営となると文系的になりがちなのが学校です)がベースですから、数学で世界を創るという本橋先生の方法論を理解できない場合がほとんどでしょう。もっとも、IBのディプロマではもちろん歓迎されます。

★その本橋先生がのびのびと活躍できる聖学院は、組織マネジメントとしても21世紀型ということでしょう。

参照)GLICC Weekly EDU 第26回「グローバル時代の数学とは 聖学院 本橋真紀子先生との対話」

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