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2021年8月26日 (木)

正しい21世紀型教育 静岡聖光学院の進化の意味

★今月29日(日)、バーチャル静岡聖光学院21世紀型教育機構のオンラインセミナーが開催されます。今回は加盟校限定ですが、いずれ公開セミナーを開始すると、今回の主催者である同機構の教育研究センターのリーダーの先生方は目論んでいます。なぜいったん限定セミナーかと言うと、まずは自分たちで正しい21世紀型教育の促進者SGT(スーパーグローバルティーチャー)とは何者かを実感しようということでしょう。

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★正しい21世紀型教育とは今更何か?その答えは、静岡聖光学院のSGTにあります。このようなセミナーは、20世紀型教育は、偉い人や大学教授を招いて行うのでが通例です。それはそれでよいのですが、なぜそうするかというと、外部の人を集めてセミナーを行ったとき、時代を語ったり、未来を語ったり、ファシリテーターをやったりすることを、若手教師が自前でやることは、今まではなかったのです。

★静岡聖光学院も、5年前は自信はあったでしょうが、まずは外部の講師やファシリテーターを招いて実施していました。ところが、今や5教科のワークショップのファシリテーターはオール静岡聖光学院の教師です。このこと自体、静岡聖光学院は正しい21世紀型教育を推進しているということの証です。もちろん、同機構の加盟校はすべてそうです。しかし、ここまでSGTが大量にいるのは、同校の面目躍如でしょう。

★そして、またちょっと小難しい話をすると(おじいちゃんはクドイのです)、正しい21世紀型教育は、20世紀型教育のパラダイムを転換しているということが絶対条件です。20世紀型パラダイムは、簡単に言うと大量消費・大量生産・大量移動・大量情報の洪水の中で椅子取りゲームをして階層構造をつくることです。

★しかし、21世紀型教育は、階層構造はフラット化します。消費や生産や移動や情報は、質を生み出すというパラダイムです。質が莫大な価値を生み出す。その価値を公平に配分できるから、すべての人がwell-beingなクオリティライフを送れるのです。もちろんその価値は目先の金のお話ではありません。金以上の価値です。

★そんなものあるのか?そう思った方は、20世紀型パラダイムが心地よいのです。偏差値ランキングが好きなのです。それはそれで選択の自由ですから、いいのですが、そのパラダイムで21世紀型教育をやっていると嘯くのはフェイクですよ。

★それはZ世代にとって迷惑です。まあ、しかし、Z世代はそれを見抜く目を持っていますから、何の心配もありませんがね。

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