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2021年8月28日 (土)

富士見丘 中学入試市場で最も注目される私立中高一貫校(02)巧まずして飛躍する大学進学実績

副教頭の佐藤一成先生と対話をして、いつも感心するのは、コミュニケーションのスタイルが謙虚でありながらロジカルでシンプルな雰囲気だということです。富士見丘は、基本大学進学実績を前面に出して語ることはありません。ただ、3ポリシーの情報の一環として、公開せざるを得ないわけです。そのリストをみると、実にシンプルに、凄い!と感じます。

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★海外大学、東京外国語大学、上智大学、国際基督教大学、立教大学などの実績を見れば、それは富士見丘が中学入試市場で注目されるのは明らかです。ただ、この実績は2018年から出ていたわけです。

★3年経ってようやく国内で気づかれたというのは興味深いですね。3年前は、すぐに帰国生はことの重大さに気づいたのに、国内ではなぜか気づかれない。

★それは、前述したように、進学実績という結果を前面に出して宣伝しないからということと、サンデー毎日などで大学合格実績を集約しているシンクタンクの恒例の記事では、総合型選抜などの推薦で合格した人数を収集せずに公開しているからです。

★上記のデータの( )内は、総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試の結果ですが、それは収集されないわけです。それからこのタイプの入試は、一般選抜入試のように多数併願するというわけにもいかないのです。ポートフォリオをきちんと書類にしなければならないので、膨大な時間がかかり、結果的に1大学しか出願しないということは大いにあるのです。

★サンデー毎日などで公開されるデータは、一般選抜入試の結果です。しかも進学者数ではなく合格者数ですから、1人で3大学くらいは合格するでしょう。すると富士見丘は量では目立たないわけです。卒業生数も80名強ですからなおさらです。

★それから海外大学の実績も受験業界の情報誌では、あまり注目されませんでした。ただし、2021年以降は、多くの学校でも海外大学進学の風が吹いていますから、その点でも富士見丘はますます注目されるでしょう。

★先ほど、東京外国語大学、上智、国際基督教大学、立教大学実績について触れましたが、なぜこれらの大学かというと、今回パンデミックで、海外大学進学を国内に切り替えた生徒も多かったようで、その生徒の国内の行先の大学が、こうした大学です。ポストパンデミックの時代に、再び海外大学進学が増えるということがこれらの大学の進学実績に示唆されているのです。

★それにしても、このような大学に合格させるための指導をしていないのに、自然に出てしまうというのはなぜでしょう。実績は論より証拠シンプルにすばらしいというのがわかりますが、それが自然に出る同校の教育システムは実に丁寧かつ多層構造になっていて複雑系です。教育のクオリティを創っているこの複雑系についても語っていきたいと思いますが、まずは、詳しくは、佐藤先生との対話をご覧ください。

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