【響】<12>自分とは何か座標
★この夏は、毎日生徒と「自分とは何か」を問うワークショップを続けているわけですが、いきなり自分とは何か?と問うわけでもありません。たとえば、三角ロジックという技術的なコトを学んでいる時、偶々ハイエクと省エネ保護論者の葛藤の英文に直面しました。高2だと英単語が難しかったかもしれませんが、それ以上にこの対比をうまく整理することが、その断片的英文からではできません。
★多くの生徒が、ハイエクの立場に立つ傾向にあります。しかし、それに対し、エゴイズムではないかと倫理判断をする生徒もいます。ところが、そのような判断をする生徒も技術革新を認めないわけにはいかないし、自分自身ICTを使わないで生活ができないという現実にぶつかります。まるで、スヌーピーの4コマ漫画のオチさながらです。
★適切な技術革新なんてあるかよお!っとハイエク型の生徒は言います。この問いには、倫理的に応戦しても、結局やってみなければわからないというのが、技術革新ですから、倫理的実効性というのはなかなかたいへんです。
★結局、法的規制となるわけですが、そうなるとハイエク型は、技術的革新の機会損失を生み出してしまうとまたまた応戦します。
★それでも、勤務校の場合は、黄金律がスクールモットーですから、そうはいうものの、ハイエク型はハイエク型で、ウムむむとなるわけです。
★いわゆるコミュタリアンは黄金律と言動が一致するので、自己とは何かは意識しやすいのですが、ハイエク型は難しいわけです。
★結局、座標のどのポジショニングにおいても、メリットとデメリットがありますから、そこを考えるわけですが、メリットとデメリットのコアが見つかった時、価値自由はなんとか保障され、コミュタリアンの生徒も多様性の受け入れ方が可能になるような気がしました。
★倫理的自由と政治的自由と経済的自由の葛藤をどのように融合・統合するのか?生徒との対話を通して、また1つ気づきをえました。
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