石川一郎先生とのメタファー対話の意義 「北風と太陽」のメタファーで教師のリーダー論や組織の在り方を語る
★昨日20日、<GLICC Weekly EDU 第42回 「2027年に教育を変えるニューパワー教師の価値ー石川一郎先生との対話」>がありました。2027年中学入試の偏差値ランキングをガラリと変える学校におけるニューパワー教師のリーダー論と組織論について対話しました。ただ、正面切って対話すると経営学や社会学などの言説(たんなる言語表現という意味ではなく、その領域の制度的文化的文脈に規定された特殊な意味を持ってしまった言葉。ジャーゴンと類義語)でわかりにくくなるし、教育言説で話すと、その言説自体がオールドパワーなので、ニューパワー教師の話ができません。
(石川先生はかえつ有明の元校長。今では全国を飛びまわり、組織論、経営論、広報論、カリキュラム論などあらゆる教育コーチとして北風になったり太陽になったりして、日本の教育を活性化しています。学校によっていろいろな事情があるので、その事情に合わせながら、少しでも21世紀型教育に道を開くコーチングが主な活動で、同時に執筆活動も盛んです)
★そこで、石川一郎先生は、最近「北風と太陽」のイソップメタファー(星新一の未来いそっぷももちろん射程に入っています)で教師リーダー論や組織論を語っています。メタファーは異質のものをつなげる有効性を持っています。また、今まで気づかなっかった領域や道を開きます。
★昨今の心理学や社会学、経営学、哲学などはかなり未来に向かって開かれていますが、それが教育心理学、教育社会学、教育経営学、教育哲学となってしまうと、オールドな教育のパラダイムの枠内の理屈に閉じられてしまいがちです。
★したがって、教育と心理学、社会学、経営学、哲学を結ぶために、同時に教育言説にまみれた教育〇〇学を解放するために、さらに、学問と現場をつなぐために、メタファー対話をしかけているのが石川一郎先生です。
★私の役目は、昔から、このメタファーに新しい考え方をしている本を投下することです。これによって、石川一郎先生が想定していなかったエピソードが加わればそのメタファーはさらにパワフルになって、世の中に影響を与えます。何せ、メタファー対話は正解はないのです。新たな見方や考え方をどんどん取り込んでいきます。
★石川一郎先生は、強力なインフルエンサーですから、そのようなおっせかいが有効であれば、それはそれでよいのです。
★そして、石川一郎シンパの21世紀型教育SGT(スーパーグローバルティーチャー)が、同じように自分自身の知(血)を交えてハイブリッドな21世紀型教育言説を新たに生み出せばよいのです。
★言説はある意味必要です。同時に油断すると排他的になるので、そこは気遣う注意書きも必要です。言説は常に問い返されながら使われていく必要があるでしょう。しかし、名づけはシステムを構築する時には必要です。
★そうやって、古い言説をメタファー対話によって問い返し、新たな言説を生み出していくという自己変容を行っているのがニューパワー教師であり、ニューパワースクールです。ところが、オールドパワー教師には、メタファー対話が利きません。なんだそんな幼稚な物語。そんなんでこの苦労しながら日々つくっている組織を理解できるはずがないだろうとなります。
★したがって、歴史を振りかえれば明らかですが、常に反動はあるのです。ですからニューパワー教師やニューパワースクールを保守し持続可能にする仕掛けは創らなければなりません。その拠点が今のところ21世紀型教育機構です。
★石川一郎先生も鈴木さんも同機構の理事の使命を果たすべく、そして私も元理事としておせっかいを果たすべく、語り続け、実践していきます。
★未来を拓くのは、ニューパワー教師であることは明らかであるからです。2089年(なぜ2089年かは、1689年から100年ごとの89年を並べていくとわかります。これもある種メタファーです)は、今のZ世代が未来を創り上げます。私たちはもはやそのときには生命は尽きています。89年が、デストピアにならないような知と情と心身の条件の最適化を模索するのは、私たちの使命です。
★そうそう、肝心の石川一郎先生のトークですが、それはぜひYoutubeをご覧ください!
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