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2021年7月 8日 (木)

教育イノベーションに、「思いやり」が必要なわけ

★21世紀型教育機構の教育センターの先生方は、前回ご紹介したように、SGT(スーパーグローバルティーチャー)育成のために教育出動しているわけです。その時SGTは、ビジョンハッカーだし、クリエイティブクラスでもあると言いました。SGTは、教育イノベーションをもたらすからです。

★イノベーションと言っても、ICT技術の開発という意味ではありません。見方を変えたり、新しい発想を創造したりして、物事やシステムに変容をもたらすことを意味します。もちろん、その中の1つとして、STEAMのプログラム開発もあります。要するに何らかの変容をもたらす革新者なわけです。

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★したがって、SGTの教育プログラムや教育企画の生み出し方は、プロジェクトベースになるわけです。授業だと、PBLになるわけですね。そのときに、大事なことは、プロジェクトを生成する才能(Talent)と技術(Technology)だけではなく、寛容性(Tolerance)も必要だということです。これは、リチャードフロリダが、クリエイティブクラスには3Tが必要だといったことから引用しているのですが、3Tと言いたいがために、Toleranceと言っているだけで、Compassionでもよかったし、Thoughtfulでもよかったのです。

★私が言いたいことは、これらは、「思いやり」という言葉と同一集合だということです。

★さて、SGTにしても、ビジョンハッカーにしても、クリエイティブっクラスにしても、現象や事象を観察し、データを調べたり、創ったりします。その過程や、その前からもあるでしょうが、好奇心や疑問がわいてきます。それが、発想の転換やイノベーションを生み出します。

★そして、大事なことは、彼らは、みな思いやりを持っているために、その背景には、なんとか世のため人のためになりたいという、自分を超えた自分になっています。これが、21世紀型教育機構の理念でもあるmen for othersです。

★これがあるから、彼らのプロジェクトは、well-beingを生み出すのです。

★もし思いやりがなければ、発想の転換やイノベーションは、マッドサイエンティストよろしく、ディストピアを生み出すでしょう。

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