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2021年7月28日 (水)

【響】<08>3ダクション・ワークショップ言語 三角ロジックを出発点として③

★さて、今回は、三角ロジックを2つつなげるところまでは歩を進めることができました。無限に続くわけですから、どこか弁証法的ですが、全く違います。テーゼとアンチテーゼという関係ではないからです。

★それはともかく、今回は2050年の未来社会を様々なグラフや情報から「データ」化します。グラフや情報の段階ではまだデータではないのです。だいたい2050年の社会はすでに生徒はおぼろげながらイメージできています。問題はエビデンスです。どんなデータが理由付けになるのか?闇雲に図書館にいって調べ学習をするというのは実は無理です。

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★もし調べることから始めるのなら、それはあらかじめ課題図書が設定されていて、そのビブリオをたどっていくというやり方になります。演繹推理や帰納推理なわけですが、それだと回答がほぼ決まってくるのですね。

★そういう2つの推理をトレーニングすることを探究だとするなら、それはそれで、その学校の探究です。

★私たちは、身近なものやことからデータ化するところから始めて、そこから文献を調べたりするというのはありですが、調べなくても、三角ロジックで推理のままの段階という思考実験はできます。つまり仮説を立てる思考実験で終えてもいいのです。

★今回はまずはそうしたわけです。しかしながら、でてきた2050年の社会イメージは、ユートピアのようでデストピアでもある。であるならば、リスクを整理してその解消を考えようと。

★すると2つ目の三角ロジックが回転し、再び新しいデータが推理できるとなるわけです。では、そのデータは本当にあるのかとなると調べなくてはなりませんが、思考実験で終えてもよいわけです。

★こういう思考実験をしながら、その実験の中から自分の興味と関心が出てきたものに関して、しっかり調べていくという探究プロセスを体験するのが私たちの3ダクション・ワークショップ言語です。

★というわけで、どの推理から入るかで、その探究の意味が変わってくるというコトなのです。どれを選択するかは、自由です。(いったん了)

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