2021年私学展(6)かえつ有明 戦略スキルとマインドと愛と①
★2日間の私学展でかえつ有明は大盛況でした。その模様ははやくも同校サイトで感謝の報告というメッセージが流されています。同時に当日のブースに参加したメンバーのみの特別企画への誘いメッセージもちゃんとありました。
(写真は同校サイトから)
★この気遣いの愛情とお得感を立ち上げる戦術スキルは心憎いですね。さすがは、宇野先生(広報部長・国語科)、内山先生(広報室長・英語科)、かえつのことばの守護神です。
(ありし日の前嶋校長と佐野副校長)
★初日は、副校長の佐野先生としばし対話しました。ダライラマの弟子とピーターセンゲに薫陶を受けた佐野先生のマインドフルネス教育は、同校の共感的コミュニケーションや心理的安全を生成する源です。この心的状況をベースに、全学年全クラス全教科でアクティブラーニングが行われています。私が説明するまでもなく有名ですね。
★私の勤務校聖パウロ学園はまさに聖パウロ(なぜかアメリカのビジネス界では影響力があります。ルターの宗教改革のエンジンでもあります)の精神を受け継いでいますから、佐野先生とは自ずとスピリチュアリティの話になります。知識と思考力と感性までの教育、つまり認知能力と非認知能力の学びまでは、多くの学校では行われるようになってきたわけですが、知識と思考力と感性を統合するスピリチュアリティまではなかなかいかないという話になりました。
★佐野先生は、ダライラマやピーターセンゲのコンパションやマインドフルネスを大事にしていますが、それはスピリチュアリティを示唆します。佐野先生も私もダライラマやピーターセンゲの精神は共有しています。私は八雲学園でダライラマの取材をした経験もあるので、その時の話はよく共有します。
★ピーターセンゲについては、彼の学習する組織は学校経営の時の1つの柱として共有しているし、コンパッショネイトシステム思考はアクティブラーニングやPBLの手法というよりそれ自体です。もっともカトリック学校においてスピリチュアリティを訳すると霊性になりますから、一般的な話にはなかなかなりません。
★しかし、佐野先生とはそこは深く共感できます。NY国連のギャラリーにノーマンロックウェルのモザイク画がありますが、その意味は、このスピリチュアリティ=men for othersはあらゆる民族、宗教、人種、性別、世代などを超えて共通する精神であるということです。今回のパンデミックで、武漢の作家ファンファンさんは、文明国家の証は、莫大なお金を稼ぐことやビッグイベントができることや高級車を走らせることなどではなく、いかに弱者に接することができるかという態度で決まるのだという趣旨のことを言っていますが、困難の中でこう言い切って行動できることがまさにスピリチュアリティの体現です。
★一瞬の時間でしたが永遠の時間をシェアできました。ありがとうございました。
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