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2021年5月 1日 (土)

教育のアップデート~2022年に向けて(12)城西大城西 才能者に豊かな経験と自由と愛情が開かれている

★城西大学附属城西中学・高等学校(以降「城西大城西」)の広報の坂本純一先生から紹介され、首都圏模試センターの保護者会で行われた生徒インタビューの動画を拝見しました。このサイトに入ると他の多様な動画が蓄積されていて、実に興味深いのです。

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★いずれにしても、大正自由主義教育の実践校として、今も自然と社会と精神を豊かな経験と気づきの教育で循環させる理想的教育を継承している学校です。

★生徒が自分の才能を自然と社会と精神を循環させる目的のために発揮できる自由な雰囲気と教師の愛情のシャワーが溢れていますが、いくつかの生徒インタビュー動画にはそれが反映していました。

★今は悪循環の社会ですが、それを好循環にシフトさせる人間力が同校では豊かになっていきます。そんな予感を確信に変えるインタビューでした。

★それにしても、いわゆる4教科万全に学び、高偏差値をとっていなければ入れない学校には、はねのけられざるを得ない生徒が世の中にはたくさにます。

★中学受験勉強をやってこなかったけれど、英語は得意だ。適性検査の学びを中心に行ってきた。中学受験勉強を始めたのが遅すぎて社理は得意だけれど、国算は不得意だ。2月7日の国算の試験の時に初めて城西大城西にやってきた。

★いずれの生徒も、いわゆる高偏差値という才能とは別の才能を有した生徒でした。しかし、そのコミュニケーション能力はすばらしいものです。自己内省力、自己エンパワーメント力、人間関係関心力、プレゼンテーション能力。それに、入学後、自分の弱みを強みに変換し、強みはさらに伸ばすという成果もあげています。

★才能を教師と共に見出し、花開いていく教育活動の様子が目に浮かぶようです。詳しくは登録して同校動画サイトをご覧ください。

★一握りの高偏差値学校は学校で、その学校の役割を持っています。それはそれですてきです。ですが、すべての学校がその1つの才能の基準で競争する必要は悲劇的です。格差と排除が生まれるからです。生徒の才能は多様なのです。その多様さを受容する学校が多くなればなるほど、日本の教育活動は豊かになります。

★脱偏差値とは、偏差値をという統計学を否定するのではなく、一つの基準だけに偏差値を活用することをやめようということです。

★城西大城西の歴史に学ぶ姿勢と未来性というインスピレーションを生み出すエネルギーに、勤務校も大いに学びたいし、勇気づけられました。坂本先生、ありがとうございました。

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