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2021年5月 2日 (日)

教育のアップデート~2022年に向けて(14)内田樹さんの「コモンの再生」を斜め読みして確信したコト 「新しいコモンの創造」

★内田樹さんの「コモンの再生」を斜め読みして改めて確信したコトは、やはりこれまでの欲望の政治経済社会は修正とかグレートリセットとかグレートリカバリーとか表現はともかく、変わらざるを得ないというコトと「コモンの再生」というより「新しいコモンの創造」というコトだろうと。

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★同書は、内田さんが、『 GQ JAPAN』に連載中のエッセイを単行本化したものです。2016年から2020年のものです。私もその時期、New Power Schoolのコミュニティを仲間と創ろうとしてきましたから、時代の声に耳を傾けていました。改めて内田さんの文章で振り返ることができます。

★興味のある方は、同書をぜひご覧ください。あとがきにこうあります。

2020年の世界が新型コロナウイルスによるパンデミックでこれほどの変容を遂げることになろうとは予測もしておりませんでした。「東京五輪は歴史的な失敗に終わる」 という予測もある意味で「当たり」でしたけれど、まさかこんな理由によってだとは思いませんでした。いずれにせよ、パンデミックのせいでグローバル資本主義と新自由主義は大規模な修正を余儀なくされることになると思います。その先に僕たちが採り得る選択肢の一つが「コモンの再生」であるということについては僕は確信を持っています。それはいま世界各地で、同時多発的に、共同・協働のネットワークの再評価が始まっていることからもうかがい知れます。

内田 樹.「コモンの再生」Kindle の位置No.2974-2980 2020年 文藝春秋 

★同意です。そして、少し違うところは、新しいコモンが生まれてきたし、かつても多様なコモンがありましたが、それは万人のコモンではななかったのが、今度は、地球というワンチームのコモンになってしまう時代がやってきてしまうというコトです。

★その新しいコモンとは、新しい教会です。かつての教会は限定的なspiritualityを創ってきましたが、今回はすべての人々1人ひとりのためのコモン自体を創り出す自然と社会と精神の循環を生み出す創造装置というspiritualityです。装置と言っても、物質的なものではありません。ソフトパワーそのものがすべての人1人ひとりにもれなく配分されるのです。

★それを生み出すのは新しい教会として学校ということになるのでしょう。もちろん、今のままの学校ではうまくいきませんね。

★化石燃料に代わる自然と社会と精神を循環するエネルギーを国とか企業とかが覇権を撮るのではなく、すべての人1人ひとりが生み出せる知性と感性と脳神経身体とを統合する創造的精神の実装です。

★これによって、電気も食料も水も自製できます。新しい自給自足システムと社会システムの統合です。ベーシックインカムはこの新しいコモンによってなんとかなるでしょう。これからの私たちにとっては、大事な仕事は、この創造的精神のアップデートを持続可能にする協働体です。この創造的精神の生成システムは相当複雑です。全人類が食べることを心配せずに高邁な精神を傾注できるシステムです。

★役割は無限です。食べることを心配しなくてよいので、マルチな仕事もこなせます。そんな経済に規定されない暗視安全な精神実装世界は果たして可能でしょうか。経済的覇権を握ってきた人にとっては残念でしょうが、可能です。ただ時間はかかります。

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