2021年私学展(2)成城学園 青柳圭子先生
★私学展では、多くの先生方とお会いでき、教育の多様性や深さについてインプロ対話(みなブースで説明していますから、その合間の瞬間に対話します)ができます。とはいえ、私と対話をしてくださる先生方はNew Power Schoolを運営しているチャレンジングな先生方という偏りがありますから、私学展の全貌を必ずしも把握できるとは限りません。
★それはともかく、そのチャレンジングな先生の1人は成城学園の入試広報部部長の青柳圭子先生です。8時30分に勤務校のブースに着いたときに、隣接エリアだったということもあり、真っ先に対話をしていただきました。
★青柳先生は、成城大学が主催するセミナーなどでもプレゼンテーターとして活躍されています。成城学園の創設者澤柳 政太郎は、近代日本の文部官僚、教育者、貴族院勅選議員など歴任し、大正自由主義教育運動のリーダー的存在でもありました。
★現在、PBLだとかドルトンだとか新しいとされる教育の根っこは、この大正自由主義教育の背景にあるデューイやペスタロッチ、フレーベルなどにつながっていきます。
★成城学園もダイレクトにその影響を受けましたが、物事は試行錯誤で進みます。成城学園の教育も進化の過程で、独自の教育をつくっていきます。そういう成城学園の教育思想と教育実践の軌跡を、青柳先生はきちんと研究し、目に見える教育事象の背景にある目に見えない成城学園の教育のおおもとの精神を継承しながら、New Power Schoolとして現代化している同校の教育を熱く鋭く語ります。
★すばらしい新校舎の教育空間の機能分析や思考コードなども研究し授業と評価を深堀していく向こうに探究の新しい学びを構想したりもしています。
★両日とも早朝から最終時間まで、ブースで成城学園の教育をプレゼンしています。ブースをミニプレゼン空間にデザインしているのも珍しいスタイルでした。さすがです。
★好奇心、開放的精神、問いのデザインの3要素があふれる青柳先生の対話手法。いつも気づきを頂いています。ありがとうございます。
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