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2021年5月21日 (金)

非属の才能教育(17)教師の意味 反転プロジェクトの導師

★生徒を取り巻く社会的文脈や学歴社会の文脈については前回紹介しました。聖パウロ学園の教師は、そのような生徒の自由な発想や道を阻む壁を共に認識し、壁に背を向けるのでも、壁に猪突猛進して自滅するのでもない生き方を探ります。J.デューイではないですが、教育は人生のための準備ではなく、教育は人生そのものです。いまここで迫りくる壁や圧力の中で、自分が冷静に判断して活路を見出す自由を創る自由を創意工夫する人生が学園生活の中で始まるのです。

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(英語科主任、学年主任兼担任、グローバル部部長などマルチな知性と行動力を発揮する大久保先生)

★社会の格差や学歴社会をそのまま鵜呑みにすると、生徒は意識しないうちにそのシステムに巻き込まれ、序列という階層構造に埋め込まれます。ですから、その中で、そのようなシステムが与えてくる位置をずらす戦術が必要です。

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★マルチな知性と行動力と大学院のとき留学してきた言語文化論を駆使してその戦術を生徒と日々対話しながら共有している例として大久保先生の活躍があります。

★英語力だけではなく、人間力をマインドセットする対話は頭が下がります。人生は紆余曲折です。高校時代も同じです。大久保先生は、生徒のパートナーであり、メンターでもあります。昨年は高3の学年主任でした。入学してきた当時の偏差値に比べ10も20も高い大学に生徒を導きました。これはまさに、人生の反転のプロジェクトです。

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★大久保先生を始め勤務校の先生方の対話は上記のようなプロセスを生み出しています。このことについてはいずれお話ししましょう。

★ともあれ、大久保先生は知識のインストラクターであり、知恵を伝える教師であり、気づきをシェアするファシリテーターであり、目標をクリアするためのコーチであり、人生のパートナーであり、メンターです。反転プロジェクトの導師です。

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★そしてそれは、勤務校すべての先生も同様です。これから何人かの先生を折に触れご紹介していきます。日本には同じように志をもった先生方もたくさんいます。共に響き合うことを祈っております。

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