非属の才能教育(03)伊達公子さんに学ぶコト 才能と普遍性
★かえつ有明のAjiki先生がシェアしていた記事を読みました。ありがとうございます。それは、Sports Graphic Number2021/04/05の <留学も英才教育もなし…それでも“世界4位になった”伊達公子に聞く「部活から世界に羽ばたくことは可能ですか?>」です。
★伊達さんのパイオニア的なテニス界へのデビュー。海外などエリート教育をうけたわけでなはく、同記事では「純国産選手」という表現を使っていました。規格外の世界で活躍できたトッププレイヤーは、いかにして生まれたのか?同記事はそうこに焦点を合わせています。詳しくはお読みください。
★その中で、私がなるほどと思ったのは、誰もがトッププレイヤーになることはできないけれど、それでも、その可能性に立ち臨むのはよい。とはいえ、高校時代は4Cを身に着ける普遍的な勉強もした方がよいのだというくだりです。そして、次の言葉は、極めて現実的でキャリアデザインを考えるうえで、とても参考になります。
「テニス選手のキャリアは他の職業に比べて短く、その後の方が長い。高校時代は伸びる時期なので、テニスに費やしたいと思うのは当然です。ただ、テニス選手に求められるスキルはたくさんあるなかで、学校の勉強がコートの中にも還元される。学ぶ時間は確保する方がいいと思います」
★4Cは、私たちはPBLの中で大切にしている能力ですから、ちょっと驚きました。この能力について、同記事では次のように記述されています。
<「教育のなかで大切な『4つのC』があるというのが、私に響いたんです」と伊達は言う。「4C教育」は、米国の教育省がアップル社、マイクロソフト社、その他20の機関および教育専門家たちと連携して提唱したロジック。
その「4つのC」とは、Creativity(創造性)、Critical thinking(論理的/客観的思考)、Communication(意思疎通)、そしてCollaboration(協力・協調)だ。
「創造することと、自分のアイディアを伝えていくことがコートの中では必要だし、それを判断していく力も大切。どれ一つをとっても、テニスにおいても必要な要素だと思ったので、ジュニアと接するときには、同時にこれらの要素も育てていかなくてはいけないと思いました。かっこいいフォームで打つだけでない部分の大切さを、ジュニアの時から育てていかなくてはと思ったんです」
★プレイというのは、創造的だし、自分のアイデアを伝えていくことなのだというのは目からウロコでした。最近保健体育科の重要性をますます感じているだけに、同記事に勇気づけられました。Ajiki先生ありがとうございます。
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