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2021年4月 3日 (土)

非属の才能教育(01)コンパクトな探究

★勤務校の先生方と日々対話をしています。入学式や始業式の準備、PBLのアップデート、グローバルコースのアップデート、探究の新しいデザインなどなどここでまだご紹介できないアップデートについて対話をしているわけです。

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★もちろん、アドミッション、カリキュラム、ディプロマの3ポリシーのアップデートも。アップデートですから、基盤は変わらないのです。つまり、マテリアルは変わりません。ただ、対話の中で、マテリアルをフォームに変換し、市場で認知されるように、まだ可能態である部分を見つけ一つ一つ現実態にシフトする運動態を創り上げなければなりません。

★そのとき、リベラルアーツの現代化も行っていくので、市場だけではなく、そこで評価されるような本質と未来性と教師と生徒1人ひとりの才能が開花するようにもっていく必要があります。

★これらをひっくるめて対話していきます。私は内容の提案ではなく、先生方に耳を傾け、それにフォームの提案をするだけです。

★勤務校がカトリック校であるので、アリストテレスートマス・アクイナスというヨーロッパの伝統的でいながら、近現代に影響を与えた存在論を駆使しして対話をしていきます。もちろん、先生方も生徒にも、アリストテレスがどうのとかトマス・アクイナスがどうのということは詳しくは語りません。語る必要もありません。

★私なりに現代化して語ります。その際、アリストテレスを敬愛しているサンデル教授の考え方は参考にします。独りよがりの現代化は正当性・信頼性・妥当性に欠く恐れがあるからです。

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★それから、組織づくりや、学びのシステム作りは、20年前に私が同僚と企画したHonda発見体験学習のPBLプログラムづくりのためのセミナーでお呼びした松岡正剛さんが編集した「情報文化の学校」とピータ・センゲやドネラ・メドウズのコンパッショネイト・システム思考を実装化していきます。

★特に生徒とは探究で、この「情報文化の学校」の執筆者20人の考え方を共有しようと思っています。20年前にこの本と遭遇して私の21世紀型教育の着想は芽生えてきました。今の静岡県知事の川勝平太さんが、早稲田大学の教授をしていたときに、ゼミに一度参加したことがあります。そのときの庭園国家論は、今の私のスマートスクールの構想に影響を与えています。

★灘や慶応普通部で松岡正剛さんが歴史ソフトの導入実験をした時に、私立学校の先生方と見学しに行きましたが、そのときに金子郁容さんとは対話をしました。

★お会いしたことはありませんが、起業家精神について最も影響を受けたのは、原丈人さんです。このような方々が同書で執筆しています。

★勤務校は、何せ小さな学校で、資金がありませんから、多くの学校が行っているようなリアルな外部のネットワークを活用できません。もちろん、ボランティアに甘える部分は多くあると思いますが、大きなお金をかけることはできません。

★ですから、思い切ってお金をかけないでどこまでできるか他とは違う非属の才能教育を先生方と発揮していくしかありません。

★とはいえ、書というのは、なぜか何にも勝る外部ネットワークなのです。

★もし、生徒に同書の20人の専門家に脳内で出会わせることができたなら、1億円かけてもできない探究プログラムができるでしょう。もちろん、コピーして文章を配布して読解させようなどという愚かなプログラムはデザインしません。

★対話によって、バーチャルに召喚するのです。もちろん、VRは使いません。脳内VRに働きかけます。幸いWifyネットワークは完備しつつあります。国や自治体の補助金はたいへんありがたいと身に染みています。

★しかし、資金調達に関しては補助金だけではなく、別の方法も考えています。これも新しい知的な方法が必要です。もし、応援していただける方がいらっしゃいましたら、ご寄付をお願いしたいところです。

★もちろん、教育内容によりますよね。来年には、少し実績もつくりますから、そのときにご判断いただければ幸いです。世界を変える才能者を生み出す授業になるということだけは予告しておきます。

★今先生方と共有しているのは、対話の中のファクトーオピニオンードゥーイングの関係についてです。もちろん、これは客観と主観と行動の哲学的諸関係につながっています。しかし、この難しい思想をショートカットしてまずワークショップ体験をするのが目的です。FODワークショップを行っているうちに、この深い諸関係がわかっていきます。つまり中世の普遍論争から連綿と続く解決不能な近代の矛盾を解くカギを哲学を介さずに気づいていくためです。

★それから、Doingでは、ツールーロールールールの三位一体を共有しています。これはイノベーションと物語と法に深まっていくきっかけづくりです。学校の自由と規律の葛藤解決の土台にもなります。

★生徒が理系にすすむとき、アートに進むとき、文系にすすむとき役立つワークショップになるでしょう。これは神崎先生に見破られたように、松岡正剛さんの考え方をヒントにしています。ただし、これが自然法論と法実証主義に結びつくという発想は私のオリジナルのものです。政治経済、国際関係に進むとき、この2つの法の発想法の葛藤について体験しておくことは役立つはずです。

★勤務校の探究は、研究者養成のための学びではありません。グローバルクリエイティブ市民になるための才能を現実態にシフトする「サバイバルスキル」という真理を身体化する学びです。結果研究者になろうが、教師になろうが、起業家になろうが、作家になろうが、医学の道にいこうがよいのです。選択の自由を保障することこそ探究の学びです。ただし、ツールーロールールールの枠組の中での自由です。自然状態の自由は今のところありません。

★したがって、教科の授業デザインを極めて重視しています。ただ、教科と探究が接着する部分を毎回つくる創意工夫をしていきます。それが何かはまだわからないので、そこの接着の部分は対話していくわけです。どうぞ自由にやってくださいではなく、いっしょにみんなで対話して創ろうねと。ただ、授業全部ではありません。接着部分以外は先生方の専門領域ですからそれこそ自由闊達に行うわけです。

★接着部分だけに絞って対話をするのです。

★1年後、すてきな教科と探究の授業のコンパッショネイトシステム思考ベースのPBLができあがっているはずです。バーチャルな学びの基地はクロムブックになる予定です。。。世の中の偏差値的には高い学校ではありませんが、非属の才能教育の結果がどうなるか楽しみです。異色の21世紀型教育学校になると思います。一に対話、二に対話、三に対話ですね。対話のシステムについては、この一年深めていく予定です。

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