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2021年4月14日 (水)

21世紀型教育機構の世界性(03)4人の発起人理事から機構加盟校にメッセージ

★昨夕、10周年を迎えた2021年度の21世紀型教育機構の活動が始まるにあたり、4人の発起人理事から機構加盟校にメッセージが贈られました。ナビゲーターはGLICC代表鈴木さん、10年前の原点に立ち還り機構の正当性、存在理由を平方先生が語りました。機構の21世紀型教育が本格実施して6年目を迎え、海外大学進学実績を始め、多くの成果が生まれ、その妥当性を語ったのは大橋先生でした。機構は常に未来創りをしていく信頼性を獲得する必要性があることを語ったのは、石川先生でした。

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★そして、鈴木さんからグローバル4.0へのアップデートのナビゲートがなされました。

★10年前、私たちはC1英語なんてとたしかに言っていました。PBLなんてとも言っていました。PCを1人1台なんてとも言っていました。海外大学なんてとも言っていました。

★それが、今では加盟校は、C1英語の環境を整えるために、多様なネットワークを国内外につなぐようになりました。実際C1である英検でいえば1級も取得する生徒が多数輩出するようになりました。

★PBLも当たり前になりました。ICTも1人1台が完成している加盟校も多くなりました。2年後には加盟校の生徒は全員1人1台になります。

★ここまではグローバル3.0です。この次元は充実がどんどん進むでしょう。しかし、それだけではエントロピーは増大します。

★そこで、次元をグローバル4.0にチェンジしようということでしょう。

★さて、それはいかにしたら可能か?構想力と哲学が必要です。

★10年前の哲学は要還元主義から関係総体主義でした。それは変わらないのですが、その関係がいまここで変わりました。

★当時は、時間と空間と人間と仲間の「間」というbetweenはわりと単純でした。

時間ークロノス

空間ー3D

人間―自主独立

仲間―理念共同体

★これらのクロスオーバーであればよかったのです。しかし、いまここでがらりと変わりました。

時間ークロノスとカイロスのハイブリッド

空間―3Dと4Dのハイブリッド

人間ー自由協働

仲間ー社会実装共同体

★これらの統合関数態というシフトです。

★すると、C1英語は変わりませんが、それをとりまく多様性の環境が質的変化を生み出すことになります。

★PBLは、myプロジェクトやourプロジェクトからworldプロジェクトからいきなり出発するようになります。

★ICTは、システム思考の社会実装アイテムになります。システム思考社会実装とはリベラルアーツの現代化社会実装ということです。

★そういう意味では、NHKで登場してくるマルクス・ガブリエルさんや落合陽一さんのレベルの発想を機構全体がシェアし、超えなくてはならないでしょう。

★もし、そんなことは難しいと言って回避すれば、グローバル4.0の正当性・妥当性・信頼性の輪は切れるでしょう。そうすると、日本の教育の牽引はできなくなります。

★でも、大丈夫です。今回あまりにあたり前で、思考コードの話がでませんでしたが、このコードがある限りそこは保障されるでしょう。エンジンは埋め込まれているので、通常見えません。

★そして、まだ思考コードの本領発揮をしていないのが、機構の実情です。それがグローバル3.0の限界だったのです。

★生徒1人ひとりがworldプロジェクトのためのリベラルアーツスキルの社会実装のために思考コードはエネルギー態となるでしょう。生徒1人ひとりが思考コードを意識しなければ、全員がクリエイティブクラスになることはできないでしょう。

★意識しなくても無意識の内にできてしまうという生徒は相変わらずいるでしょう。しかし、全員というわけにはいきません。

★全体を見て、未来を見ていても、クロノス時間概念だけでみていては、能書きたれているだけです。いまここでカイロス概念も埋め込み、クロノスとカイロスのハイブリッド時間概念が必要です。今回のパンデミックの歴史観そのものがそうのようにシフトしています。

★時代の局面に立ち臨む21世紀型教育機構がチャレンジしようとしている歴史的意義。これから始まります。

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