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2021年4月20日 (火)

教育のアップデート~2022年に向けて(03)多様な世界のバージョンの中から創り出すもうひとつの世界バージョンという実存

★本多由紀(東大教授)さんではないけれど、世界は垂直的序列化バージョンと水平的多様化バージョンが併存するようになりました。前者から後者へバージョンアップといいたいところですが、まだまだそうはなっていません。しかしいずれにせよ世界のすみずみまで、この併存体験を日々している私たち実存です。

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★というのも、テレビやネットの情報をみていても、垂直序列化のパワーを感じながらも自治体の水平的多様化も感じる状況が日々流れています。感染対策をどうするかは、常にこの両者のコミュニケーションです。もちろん、それがうまくいているかどうかは評価の分かれるところで、メディアは、その議論でにぎわっていて、見ている側は、判断はだれがするのかと自問自答しつつ、結局自分で判断するしかないと自己バージョンが生まれるわけです。

★学校に行くと、休業するかどうかの前に、行事をどうするか、部活をどうするのか、毎日の感染対策の検温、マスク、アルコール消毒、PBLのワークショップのどれを選択するのか、その学校の独自のバージョンが生まれます。

★独自とはいえ、国のバージョン、自治体のバージョンがあって、その都度お知らせが学校には流れてきます。それは、公立学校向けのバージョンですから、相対的に垂直序列化のバージョンが公立学校では働いていますが、私学はそれを参照しつつもどうするか、私学コミュニティの情報も得ながら独自のバージョンを判断して生み出します。

★もし、その学校が知識重視のカリキュラムをくんでいたとしたら、垂直序列化バージョンに準ずればよいのですが、体験の中から気づきをえて、その好奇心を探究へ広げ深堀していこうというPBL型のカリキュラムを組んでいたとしたら、その学校は生徒の命の保障と学びの機会の確保の間で起こるジレンマに直面します。

★国や自治体、公立学校のコミュニティ、私立学校のコミュニティだけではなく、保護者のバージョンも考慮しなくてはなりません。まさしく垂直的序列化と水平的多様化の複雑系の中から独自のバージョンを創るシステム形成に迫られます。

★その時考慮にいれるのが、「時間」です。常に、いつまでに何をやると効果的かという意味の判断をするわけです。今さらながら「時間」のマネージメントが重要です。

★同じ時間でもバージョンが違います。時間もまた垂直的序列化と水平的多様化の両方が併存しています。これは、しかし、昔からの話で、自然法則そのものです。時間の垂直的序列化に偏ると、モモのように時間泥棒と闘うことになりますが、水平的多様化だけでは、コミュニケーション世界は没交渉的あるいはタコツボ型コミュニケーションになります。

★中庸という幾何学的バランス点を巡って正義論や法理論、認識論、存在論を語り尽くしたアリストテレスをサンデル教授が頻繁に引用するわけですね。

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