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2021年4月 2日 (金)

2021年度の教育動向(04)続々ウネリの予感

★昨日4月1日は、2021年度が本格的に動き出しました。私自身も、いきなり20名以上の他校の先生方とZoom越しで出会ったり、同時並行的に、盟友の先生方から電話があって、プランも何も通り越して、Doingの話だったり急転回の話が多く、私の新しい日常の中と違う空間で起こっていることを察知しながら始まりました。メールでも移転先や異動の知らせが届き、動いている手ごたえを感じました。

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★上記の写真は、横山大観が使っていた茶室の跡地です。私はいつもここに佇み、あるいはすわりながら、日本庭園の人間の手が入りながらも自由に息吹いている小さな自然の響きに耳を傾けています。不思議と岡倉天心が、住まう空間とは壁や屋根のことを言うのではないのだ。虚空を意味するのだという旨を語っていたのを思い出します。

★この限られた物質的空間から虚数空間をイメージするように、限られた情報から外のウネリにイメージを飛ばしながら、新しい日常を過ごしています。ところが、この新しい日常には、まるで碁石をうっていくように、一瞬の永遠の点を見出していく作業があります。

★その点を見つけることが、世界をイメージすることであると実感する連続です。

★そんなホームベースから外を見ると、確かに新しいウネリが2021年度の教育の世界には生まれています。リバタリアンリバタリアンのような動きは教育の世界ではさすがにみあたりませんが、リバタリアンパターナリズムは躍動しています。

★リバタリアンでありながらパターナリズムというダブルバインドを他者に背負わせるウネリです。教育専門集団が子どもたちを今の不自由な世の中から解放してあげようという構えの運動体です。

★この動きは、生徒だけではなく、現場の教師にも救いの手を差しのべます。ですから、ムーブメントを起こす可能性があります。ただし、根本的には成功主義者ですから格差や権威主義はなくなりません。Old Powerに対するルサンチマンがエネルギーになっている場合が多く、偏差値に代わるコンピテンシー主義が厳しい序列を生みだします。

★しかし、人はルサンチマンやトラウマを共有することは共感することだと思い、いきなりムーブメントが生まれるのです。この動きは様々ですが、多くの現状の教育改革者はリバタリアンパターナリズムという点では似て非なるのものではなく、その逆です。違っている装いをしているけれど、中身はいっしょ。

★このようなリスクはあるものの、このウネリは止まることはありません。歴史のダイナミズムとはそういうものです。

★ですから、リバタリアンパターナリズムには属さないリバタリアンコミュニタリアニズムという新しいウネリも必要です。主体は専門家ではなく子供だというのがこのもう一つの新しいウネリです。権威主義ははねのけます。言うまでもなく、こちらは、大きなウネリにはなりにくいですね。しかしながら野の菫の存在は確かに必要だし、なかなかどうして生命力があります。

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