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2021年4月20日 (火)

教育のアップデート~2022年に向けて(04)社会的共通資本としての教育の捉え返しが生まれる

★持続可能性社会とか循環型社会とか言われて久しい時間が流れています。SDGsもその流れの一環です。いずれも大事な概念だし、抽象的な概念のままで終わらず、具体的な概念として時熟することが大切なことはいうまでもありません。

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★しかしながら、なかなかうまくいかないし、うまくいっているようでも、幻想だなどという声も聞こえてきます。

★ざっくりの話ですが、たしかに社会的共通資本の価値を認めずあるいは無視し、使い尽くしていることによって、さらにはまた間違った活用によって、循環が絶たれている、あるいは悪循環になっているということが起こっています。

★だから、社会的共通資本を大切にし、枯渇しなきようにしようというわけですが、果たしてそれで大丈夫なのか。

★枯渇しないようにしなくてはならないのではないだろうか。この根本的なところを見逃すと、限界の速度が遅くなるだけではないのか。

★そんな不安もよぎります。

★そもそも社会的共通資本である自然とインフラと制度(たとえば教育など)が、市場経済とどのように循環するというのでしょうか?

★実はそこは謎のままです。

★とくに制度としての教育の部分は、身体脳神経系で生まれる精神や知の循環メカニズムがまだまだ解明されていません。自然やインフラという外的社会的共通資本と内的な共通資本がどのようにつながるのかまだまだ生命科学や心理学や精神生物学などなどの解明が必要です。

★つまり社会的共通資本の概念のアップデートが必要です。古くて新しい概念です。固定化された概念や意味の丁寧な見直しの時代がやってきたようです。

★そして、学びとは、この外的社会的共通資本と内的な社会的共通資本の媒介だということなのです。たとえ、科学的に解明されていなくても、経験を積み重ね推理しつつ検証していく必要があります。この推理はアブダクションと最近は呼ばれているようです。

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