教育のアップデート~2022年に向けて(02)グローバルイノベーションは当たり前になり、はやくも次の変化がやってくる
★今年3月で、東京都の区市町村の小学校と中学校には、1人1台の端末が配備されたようです。GIGAスクール構想の進捗は遅いと言われながらも、これはすごいことです。また、昨年から小学校5、6年生は英語の教科化がスタートしました。学習塾も学校も、英語分野とプログラミングなどの部門が活況を帯びていることは間違いないようです。
★東京の高校は、来年から1人1台の端末を支給された生徒が入学してくることになります。配備された端末は返すのでしょうか?仮にそうだとしても、一度手に取ったICTのツールを使わないで高校生活を送るということは、考えにくいですね。
★英語に関しては、中学入試ですでに英語入試が増えてきていますが、帰国生でなくても、教科として興味をもち、すでに英検準1級ぐらいを小学校卒業時点で取得する生徒が増えてきています。
★グローバルでイノベーティブな雰囲気は、2023年までに全国的に広まります。
★偏差値が高い低いにかかわらずそうなります。2024年にはデジタル教科書も普及する予定です。
★ですから、この流れに乗り遅れるとそこに入学する生徒にとっては大変迷惑と言うことになります。
★また、現状の大学入試も、共通テストは少し遅れるでしょうが、大学独自の個別入試ではCBTが進むでしょう。
★そうなってくると、本末転倒かもしれませんが、SATなどや外部英語検定試験で資格を取得して、それらを要件として活用し、本番試験はミネルバ大学のような口頭試問型のオンライン入試ということになるかもしれません。
★こうなると、一般入試と総合型選抜の差異が消失していく可能性があります。
★塾業界は、大学のアドミッション部門をサポートする機能に変質していくかもしれません。
★中学入試では、すでにそうなりつつあります。
★学校選択は、学校自体がアテンションをあげることによって、成り立っているようにみえますが、実質的には、塾の面接によって学校選択が規定されています。
★模擬試験会社の成績表がそのときの資料になりますから、プロデューサーはテスト会社というコトかもしれません。
★これは、NPOか株式会社の違いはありますが、イギリスやアメリカでも同じことです。
★テスト会社は、すでにテストデータが膨大に蓄積されています。
★このデータとアドミッションが循環するシステムはいずれできてしまうでしょう。論理的にはすでに可能なのですから。
★そうなってくると、最終的に大事なのは、オリジナリティと社会貢献性の可能性ということになります。
★それを学べるシステムを有している学校が2023年以降は大事だということになります。もちろん、グローバルイノベーションは大前提です。
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