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2021年4月21日 (水)

教育のアップデート~2022年に向けて(05)異次元の探究 新しい高大連携の模索始まる 思考コードベース

★勤務校の生徒のタレント(賜物=タラント)を見ているうちに、タラントは豊かにするのがセオリーだからと思った瞬間に、あれっ、ダボス会議やNHKで欲望資本主義をなんとかするために、才能主義だとかグレートリカバリーだとか話題になっているのは、これじゃないかと直観しました。

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★つまり、マックス・ウェーバーのいうプロテスタンティズムと資本主義の話です。もともとパウロのローマ書を大切にしたルターが考えたタラントは利ザヤを増やすことではなく、賜物を増やす社会だったのですが、それが世俗化して=資本主義化してしまったということでしょう。

★市場経済は、プロテスタンティズム以前の中世の都市経済で始まていますから、カトリック神学の理論でもあるとは、シュンペーターですが、そのときすでに、パウロでいうところの律法上(今の法律と同じ感覚)の利益と新約的神法上のタラントでは、意味がちがっていたわけです。

★この神法を、現代化したものが社会的共通資本だと考えると、つまり、自然と社会と精神が循環する政治経済社会が、欲望資本主義から移行する才能資本主義かもと。欲望の増幅か才能の増幅か。格差の増幅か、幸福の増幅か。

★そんなことを考えていたら、どうしてもご相談にのっていただきたくて成城大学の杉本義行教授に電話をしてしまいました。すると快く対話していただけました。そこでSDGsのもっと根本レベルの探究や現在の経済社会のメカニズムをリサーチしながら、世界の問題がどこからくるのか推理しながら目の前の問題を探究していく場が必要だということになりました。

★たしかに、目の前の問題の背景には世界の根本問題があるわけで、そのつながりを見出すことは大切です。しかし、それは単純ではありません。水平的多様性の多角的目が必要です。

★そこで成城大学の仲野想太郎さんにメッセンジャーで連絡すると、いつでも声をかけてくださいと。仲野さんは工学院大学附属高校時代に組織開発の実践をしたり、SDGsのグローバルプロジェクトで起業家研修で成果をあげています。40歳も離れていますが、私のすてきな友人(そう私が勝手に思っているだけですが^^;)です。

★同時に児浦先生(聖学院男子校の21教育企画部長、国際部長、広報部長、オール聖学院の教育開発センターメンバー)と田中歩先生(工学院大学附属中高教務主任)にもメッセージを送りました。すると、二つ返事で、同じこと考えていました!用意できていますということになりました。お二人とは、いつもワクワク共感度が高く速く未来に向けて持続可能性大です。

★まずはじめは、思考コードベースでやっていく異次元の探究プロジェクトになっていくと思います。和洋九段女子の新井先生(教頭)と静岡聖光学院の田代先生(副教頭)とはテレパシーで通じていますし(^^;)、思考コードの別プロジェクトで山下社長(首都圏模試センター)とも動いていますから、おそらく脱炭素社会の新しいアプローチのコミュニティーがゆるやかに広がり序破急のテンポで成長していくと思います。

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