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2021年3月22日 (月)

八雲学園 共学1期生男子 プレゼンで人の心を動かす術教えます(了)在校生とOGからのメッセージ

★もうすぐ高1になる八雲の男子生徒3人とのインタビューの紹介も最後になりました。菅原先生は中1の時に彼らの学年主任。つまり共学1期生の学年をOne Teamにしていくメンバーとして幾度も対話を重ね、陽だまりのような眼差しで見守り続けてきました。もちろん、これからもそうです。インタビューに参加していただき、「間違いなく、彼らは八雲の共学化の歴史を積み上げていると再度確信しました」と。

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★「何より、1人ひとり自己変容しながら、その変容が八雲の歴史になっているというのが嬉しい。彼らが入学した時は、男子生徒の比率は少なかったわけです。しかし、年々増え、今年4年目の新中1生の男女比率は1:1です。また今年から高校入試も共学化したのですが、やはり1:1の比率で入学してくれました。これは彼らのプレゼンの姿やグローバルリーダーシップにチャレンジしている後姿をみて、憧れて入学希望をしてくれたのは間違いありません」と語ります。

★たしかに、3人1人ひとりが自分の変化についてしっかり自覚しているのは目を見張りました。八雲の歴史のページをつるという責任感が自分の中に生まれているとか、内向的な自分が発信型になったのは、信頼のある環境だったからだと気づいたとか、自分の内面に研究したいという気持ちが沸き上がっているのを感じますとか、アイデンティティを自覚しているのです。

★でも何より大事なのは、互いに心を動かせる信頼関係であるというのは共通の想いでした。さすがOne Team。ゆるぎなきビジョン共有が持続可能になっています。

★その証しは、3人のメッセージから汲み取れます。ご紹介しましょう。

 ★Kくんは、「難しい事はいろんな人を頼って一つになって乗り越えよう」と語ります。簡にして要を得た表現です。信頼感がここにも浸透しています。「頼る」ということが言える互いにオープンな信頼関係をつくることができるからこそ困難を乗り越えられるのだと。まさに八雲学園でのMくん自身の体験が凝縮しています。

★Mくんは、「自分らしさを大切に、学業と行事に励み、学校生活を楽しもう!」と表現しています。アイデンティティとそれを学業と行事の2つのベクトルに分割し、その合力が学園生活で楽しめる状況を生み出すという、まさに理系に突き進もうというMくんの信念が彷彿としています。

★Yくんは、「八雲学園の先生は生徒一人ひとりに真摯に向かい合ってどんなことにも相談を乗ってくれたり、本当に気軽に話しかけられる先生がたくさんいらっしゃいます!そしてこの学校はグローバル教育などに力を入れていて、外国人とかかわれる機会などがたくさんあったり、またプレゼンテーションの機会の多さ、また文化体験の多さなど自分の世界が必ず広がります。この学校には魅力がたくさんありすぎてここには書ききれませんが言い切れることがたくさんあります。それはこの学校に入って後悔することは絶対にありません!みなさんこの学校に入って大きな成長をともに成し遂げましょう!お待ちしております!私事にはなりますが、私は吹奏楽部に所属していて初めての男子でもあります。4月には定期演奏会が開かれます。少しでもこの部活に興味を持ってくれたらと思います!」と語ります。

★相手の心を動かすことをモットーとしているYくんらしい、くわしくわかりやすく、「この学校には魅力がたくさんありすぎてここには書ききれませんが言い切れることがたくさんあります」という情熱的なレトリックを駆使しています。自由研究3年連続最優秀賞受賞の面目躍如です。

★3人はこれから、仲間と一緒に、後輩と一緒に八雲の歴史に共学校の新しい歴史を加えていくことでしょう。しかし、本質的なことは何も変わりません。それはOG高寺さんの次のメッセージにシンクロしているところからもわかります。

「RSRC(ラウンドスクエア地域会議)2019@深圳に参加して
               2019年度卒業 髙寺香帆
こんにちは!私は昨年度八雲学園を卒業した、現在大学1年生の髙寺香帆です。私は高校3年生の春に、中国で行われた地域会議に参加致しました。今回はその経験がどのように今の自分に影響しているかを記したいと思います。
私がこの経験から得たことは、3つあります。1つは英語学習のモチベーションが上がったことです。正直、地域会議では楽しいことばかりではなく、英語が上手く話せず他国の参加者に馬鹿にされて落ち込んだこともありました。しかし、その経験こそが私の英語学習の意欲に火をつけました。大学受験が終わった今でも、留学や国際交流に向けてそのモチベーションを下げず、勉強し続けています。
2つ目は友達の幅が広がったことです。私は今まで、日本人の友達がメインで、その他の国籍の友達が数名いる程度でしたが、その幅が一気に増えました。特にインドネシア、カンボジアから来ていた友達は、私のつたない英語を一生懸命聞き取ってくれ、時に私が聞き取れなかった説明を要約してくれました。また、何人かの友達とは、コロナ前、日本に旅行に来てくれた際、一緒に遊んだり、テキストしあったりしていました。今年も年賀状を送りあう友達もいて、一生ものの友達作りが出来たと思います。
3つ目は、異文化に対する理解が広がったことです。私の場合、渡中前は、メディアの影響で特に中国、韓国人に(本来あってはなりませんが、)偏見がありました。しかし、実際に私が地域会議で関わった方々は、本当に親切で気さくな方ばかりで、そうした偏見を持っていたことを大変後悔しました。この経験から、現在は様々な事柄において、先入観を持たないように気を付けながら生活をしています。
 内容をまとめると、今までの3つの要素が、今の私を構成するのに無くてはならなかったものであり、この経験がなければ、ここまでの成長は見込めなかったと思います。個人的には、多少嫌な思いはしても、地域会議に参加したことを後悔したことはありません。現在はコロナ禍で国境をまたぐ移動は難しい状況にありますが、私達にはオンラインという強い見方がおり、どんな人でもインターネット上で、世界中の人とつながることが出来ます。国際交流をやって後悔することはありません。是非皆さんも機会を見つけて、国際交流を楽しみ、自身の成長を感じてみてください!応援しています。私も共に頑張ります。」

★八雲学園の教育の総合力が生み出すグローバルリーダー。このような人間像を描く学校だということがよくよくわかる3人の在校生のインタビューとOGのメッセージです。八雲学園のもう一つの魅力は、このグローバルリーダーへ育つ教育の循環が持続可能であり、生徒とともにアップデートし続ける実績を毎年積み上げているということだと確信しています。

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