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2021年3月10日 (水)

New Power School(03)富士見丘 生徒1人ひとりがグローバルな視野で学ぶ構え 目覚ましい大学合格実績も

★富士見丘は3月9日現在の大学合格実績を公開しています。その輝かしい実績は、卒業生82名がゆえに、数字としては大きくみえないかもしれませんが、割合でみると、すさまじいものがあります。とはいえ、上智12名、立教17名という数をみれば、それだけで進路指導の充実ぶりにぴんとくるでしょう。

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写真は同校サイトから

★しかしながら、大学合格実績を出すことが同校の目的ではありません。C1英語×PBL×ICT×リベラルアーツをベースに、グローバルリーダーの自覚をもって活躍する構えを、生徒1人ひとりがつくることを目的にしています。

★特に、同校の理事長補佐吉田成利先生は、憲法学者でもあり、イギリスやアメリカで研究もしてきました。日本のジェンダーの格差問題を解決するには、グローバルな視野で学ぶ構えを育成することの重要性を知り尽くしています。

★したがって、模擬国連部や海外大学準備教育などの強力なサポートもしています。模擬国連部だけではなく、同校の生徒全員が、1人ひとり大きな地球規模の問題を、日々の5×5という探究活動で見出し、その問題解決に思いを馳せています。そのことは同校がスーパーグローバルハイスクール(SGH)だったということからも了解できます。このSGHのリソースは今も豊かに活用されています。

★一方海外大学準備教育及びSGHの両方の実績も認められ、同校はWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)拠点校に文科省から認定されています。

★このWWLは、「国内外の大学,企業や国際機関等と協働し,グローバルな社会課題等から選んだテーマを通じた高校生国際会議の開催や大学教育の先取り履修等,Society 5.0に向けて文理両方を学ぶことを含め,高度かつ多様な科目内容を生徒個人の興味・関心・特性に応じて履修可能とする」学びをデザインすることが目的とされています。

★要するに、そのような学びを実現するカリキュラム開発の拠点校だということなのです。

★すでに富士見丘が行ってきた先進的な学びを全国に広めて欲しいという文科省の願いが込められているのでしょう。まさに同校自身がグローバルリーダーシップを発揮するのです。いやしているのです。

★少人数教育がゆえに、海外帰国生も憧れる学校です。一方で、帰国生は同校の教育の魅力にすぐに気づくけれど、塾主導の受験市場からはなかなかその魅力が見えないという逆説的な力も働きます。にもかかわらず、そのような日本の状況の中において富士見丘に教育の真実を見ることができる受験生もいます。

★富士見丘の教育に注目が浴びる時、日本の国がようやく世界のリーダーシップを発揮できる時でしょう。歴史とはそういうものです。その日が到来するのもそう遠くはありません。

【今年の富士見丘の大学合格実績3月9日現在】

東京外国語大学   2名
東京都立大学    1名
上智大学     12名
早稲田大学     2名
国際基督教大学   3名
立教大学     17名
青山学院大学    7名
法政大学      3名
中央大学      6名
学習院大学     6名
明治大学      1名
成蹊大学      4名
成城大学      3名
関西学院大学    2名
明治学院大学    2名
獨協大学      9名
津田塾大学     3名
東京女子大学    6名
日本女子大学   16名
学習院女子大学   1名
日本大学      2名
白百合女子大学   6名
清泉女子大学    1名
フェリス女学院大学 1名
芝浦工業大学    1名
東京都市大学    1名

(高校3年生の在籍84名) 

(同校サイトから)

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