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2021年3月25日 (木)

聖パウロ学園の発想と実践(01)ワールドメイキングのためのクリエイティブトレーニグ

★ここのところ聖パウロ学園を訪れては、幾人かの先生方と対話しています。同校は、全日制とエンカレッジという通信制の学校2つを経営しています。生徒1人ひとりが自分のペースで世界を創り、仲間とシェアし、自分の世界を社会とシェアしていける学びをしています。聖パウロはもともとはキリスト教を迫害していたのが、あるときイエスが現われ、パウロを改宗に導きます。そのときから目からウロコがでたという話なのです。

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★最近、トランスフォーメンションという言葉が流行っていますが、まさにこれはパウロの話に重なります。もっともパウロの場合は、コンバージョンという言葉を使います。コンバージョン、クリティカル、クリエイティブはある意味、パウロにとっては大事なCです。コントリビューション、コラボレーションを合わせて5つのCが聖パウロには文化としてあります。

★先生方と話していると、全日制は、どちらかというとGRITダイアローグという対話が行われていると感じています。一方エンカレッジの先生方はオープンダイアローグの手法がベースかなと感じています。

★話の中で、そのような用語はでてきませんが、私のダイアローグレンスにはそう映るのです。

★しかし、どちらにしても目からウロコという状況が生まれるダイアローグであることは共通しています。聖パウロという守護神の精神的影響が暗黙知として染みわたっています。

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★聖パウロの凄いところは、投獄されながらも命をかけて信徒に手紙(それが聖書の一部になっていますね)を書き続け、キリスト教を世界宗教に拡張するパワーです。おそらく、このビジョナリーは先生方は無意識の内に共有しているでしょう。

★教師も生徒も共に自分の世界を創り、仲間と共有し、世界に広げていくという人間になるというのが、同校のモットー“men for others”です。はじめに言葉ありきは、聖ヨハネの福音書ですが、それをパウロは自らの言葉(パウロ自身は真理の言葉を代弁しているだけといっていますが)で、まさに信徒という仲間と共有し、世界へと拡張したのです。それは同学園の教師も生徒にとっても同じなのです。

★そこに内なる火が燃えるわけです。

★そんなことを感じながら、1人ひとりと対話していると、先生方のやっていることは、ワールドメイキングワークショップだなと目からウロコ=eye-openerという事態に私もなりました。

★保険体育科の先生と話せば、ミニメンタルトレーニグアクティビティの話で盛り上がるし、英語や国語の先生と話すとエディティングトレーニグの話や語彙のネットワークトレーニグの話に花が咲きます。社会科の先生方と話すと歴史の智慧や空間と時間の読み解き、ストーリーテラーの話で壮大な時の流れにワープします。理科の先生とはそれこそサッカーボールがフラーレンにコンバージョンするロマンにワクワクしてきます。数学の先生とは、数式と現象のコンバージョンの哲学の話に深まっていきます。エンカレッジの先生とは、心理的安全やオープンダイアローグのトレーニングを先生方がどぅしているのかチーミングの話にまさに目からウロコなのです。

★そして、私自身目が開かれました。今まで私は授業をPBLに変換することで、学校全体の教育活動が有機的に循環し、それぞれの活動で活躍する生徒が、その循環によって、得意分野を広げ深め、他の分野にも横断的に視野を広め、人生の転機を自らうまく生かしながら人生を切り拓いていくことができると思っていました。

★ところが、それには、それぞれの分野を有機的につなぐ接着効果を、生物の遺伝子や神経系、組織がそれぞれ内部で接着する機能が綿密に計算されているように、解明しておかなくてはならないということに気づいたのです。

★PBLをやると、自然とその循環接着機能ができると思っていたのですが、それはどうやら違います。意識してつくらなければなりません。

★教科横断、学際的、インタフェース、融合、統合、越境・・・。化学の領域や生物の領域では、その接合する場所の細部に神が宿っています。

★教育において、授業、探究、部活、行事、研修・・・などなど分断されがちで、なんとかみな有機的につなげようとしています。しかし、意識すれども実践がなかったのだと。

★しかも、その実践は、あらゆる活動のバックグラウンドで行われるものなので、スペースも時間も多くは取れません。極めて短時間でコンパクトに、しかし、のりしろ部分と同じで、あらゆるところにはりめぐらされていなくてはならないのです。そして、すでに先生方は、だれでも無意識の内にやっているのです。そこを発見し、見える化へ転換するというのが私の使命だと感じています。

★私は、ワールドメイキングは、まさにこの接着部分という細部にこそ鍵があると気づきました。ここは夜のうちにかわいい妖精が現れてやってくれるとよいのですが、それは現実的はないのは言うまでもないですね。

★チーミングはまさにここだなと。とりあえず、私の中では、有機的循環の接着部分をトレーニングすることで、ワールドメイキングができるので、コンパクトなワールドメイキングワークショップが出来るようにしようと思っています。すでに、聖学院の児浦先生とか工学院の田中歩先生とかは、シンクロしている(と私の妄想かもしれませんが)ので、聖パウロの先生方や児浦先生、田中歩先生とその仲間のみなさんなどとコラボレーションできればよいなあと思っています。

★ワールドメイキングワークショップは、11のクリエイティブトレーニングで成り立ちます。1分から10分のワークショップ言語を使いながら行っていきます。このワーックショップ言語を駆使しながら目からウロコ対話を行っていく人材は、ファシリテーターでもコーチでもありません。単純にトレーナーです。

★ですから、体験してビジョンを共有すれば、誰でもできます。っこは制度的な組織にはしたくないですね。教師のみならず生徒も。授業や探究や部活、行事を担当する人材は、教師やファシリテータやコーチとして制度的な裏付けが必要ですが、ワールドメイキングトレーナーは、すべての人に開かれています。むしろ自分の世界をつくっていくときの自分へのイニシアチブをとるトレーナーである必要があるでしょう。

★学校という文化の中に、そのワールドメイキングのためのクリエイティブトレーナーが溢れれば、有機的接着が可能になり、シナジー効果が溢れるでしょう。活力が生成されるでしょう。教師も生徒も内燃し続けるでしょう。

★今まで、私はトレーニグという言葉は自分自身には合っていないと思っていました。あくまで、ファシリテーターだと。しかし、実際にやっていたことはワールドメイキングやコミュニティシップのトレーナーとして先生方や生徒(順天での講座や開智国際大学での講座はまさにそうでした)と接していたのだと。私が得意なㇳレーニンは、ダイアローグトレーニグとコンバージョントレーニグとコンパションネイトシステムト思考レーニングなだなと。

★New Power Schoolのさらに新しいタイプの学校が生まれる予感がします。このワールドメイキングワークショップは、極めてシンプルで短時間でできるように開発(テクノロジーは必須ですが、できるだけシンプルに)しようと思うので、楽しみにしていてください。コスパはいいですし(笑)。ワールドメイキングが出来るようになれば、偏差値とか人の眼とか気にならないし、激動の局面に打ちひしがれることもないでしょう。仲間と共にファンタ―ジェンを生み出すことができます。

★4月から始めます。4月半ばまでは、まだ私の仕事の行方を発表できませんが、やろうとしていることはワールドメーキングのためのクリエイティブトレーニングコミュニティを創ることも1つかなと。みなさんよろしくお願いします。児浦先生、田中歩先生、Zoomでまた会いましょう。

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