2021年中学入試情報(66)早稲田アカデミー・日能研・SAPIXからみる中学入試マーケットの変容④御三家市場×NP市場とRS市場とCコミュニティ
★2月5日現在で、3つの大手塾の実績を更新してみました。すると明快になりました。それは何かというと、この中学受験とか中学入試のマーケットは3つに分けられるということです。
★まずは、御三家に象徴される市場です。ご参加だけではなく、偏差値競争を選択の基軸にしている市場です。3つの大手予備校をこの<御三家市場>だけでみると、SAPIX、早稲田アカデミー、日能研の序列になりますね。
★しかし、一方で、この3つの大手予備校から受験生を獲得しているNew Power Schoolがあります。英語教育以上のグローバル教育をやって、PBLとかアクティブラーニングをすべての授業で行い、ハイブリッドオンライン授業も完璧に行う学校です。この市場を<NP市場>と呼びましょう。日本の教育を変える牽引校です。偏差値を基軸にするのではなく、生徒の才能開花率×自己変容率を選択の基軸にしています。
★それからもう一つ、ラウンドスクエアスクールの市場があります。このグループは、ラウンドスクエアという世界の180校のエスタブリッシュな私立学校のコミュニティの存在を知らない人が多いので、まだ市場が爆発しているとはいえませんが、確実に認知が広まっています。<RS市場>と呼んでおきましょう。才能開花率×自己変容率×地球は1つというネオスペースシップアースミッション=IDEALSが選択基準です。
★それから、市場から脱出したCSTコミュニティが、NP市場とRS市場からいくつか参加して共創していきます。
★共創と競争は市場の中で行うというのはスローガンにすぎず、論理的にはショートします。抜け出るには論理階型というベイトソン的発想が必要です。
★そのためには、強欲競争市場(G市場)ではなくジャスティス競争市場(J市場)と共創コミュニティ(Cコミュニティ)の循環システムが必要です。従来はJ市場とCコミュニティはつながっていませんでした。そのためJ市場はG市場に飲み込まれ、Cコミュニティも同様でした。なんとか政府に介在してもらうのですが、その政府が問題だったりしてなかなかうまくいきません。
★私立学校は、J市場をつくることができるし、Cコミュニティを創ることができる、現状では唯一の場です。ですから、この希少資源の場をきちんと循環するシステムにすることが、世のため人のためになるでしょう。2021年中学入試は、この予感へつなぐ、まずは足場として、<御三家市場>と<NP市場>と<RS市場>が誕生したといえましょう。
★その証拠が、この3つの市場を総合すると、3つの大手塾は優劣がつかなくなるのです。保護者はそれぞれの価値観で衡平に選択することができます。もはや偏差値はその衡平感覚をつくる1つのツールに過ぎなくなりました。つまり、・・・。ここからはご想像にお任せいたします。
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