2021年中学入試情報(67)城西大城西 生徒中心主義のNew Power School
★城西大学附属城西中学校(以降「城西大城西」)は、2021年2月6日19時現在で、前年対比92.9%(同校サイト公表)でした。首都圏模試センターの出願倍率速報のデータで、前々年対比を算出すると121.5%ですから、NP市場(今、中学入試市場には、御三家ピラミッド市場だけでではなく、NP:New Power School 市場とRS:ラウンドスクエア市場が誕生しています)で、評判の旗が立ち上がっています。
(写真は、同校サイトから)
★日能研の倍率速報は、現地点では、2021年2月6日15時現在のものが最新です。それによると、同校の総出願数は、360名です。同校の19時時点では、372名ですから、2時間で12名増えたことになります。
★今、まさに城西大城西の2月7日の入試にチャレンジしている受験生。その数は、web出願ですからさらに増えているでしょう。しかも、同校サイトでは「出願サイトからの出願ができなかった方は当日のみ窓口にて出願を受け付けます。受験料、写真、通知表コピーをご持参ください。」ということですから、前々年対比まではいかなくても、昨年並みにはなるでしょう。
★コロナ禍で予測不能な事態の不安の中で、受験生は立ち臨んでいるわけですが、このような柔軟な対応は、受験生の不安をやわらげることにもつながります。そして、この心理的安心安全を創り出す教師陣の姿勢は生徒中心主義です。このことについて、とてもわかりやすく城西大城西を紹介している記事があります。
★「進学通信特集合WEB版」がそれです。ぜひご覧ください。
★インターナショナルな環境、図書館の環境、PBLの環境、進路指導の環境、ICTの環境などなどNew Power Schoolの環境が整っていることがわかるのですが、このNPSchoolの最も重要な点は「生徒中心主義」です。これがインタビュアーと先生との対話でわかりやすく表現されています。
★ところで、みなさんお気づきですか?城西大城西の入試日は、2月1日と2日、7日だけなのです。もし3日、4日も実施したとしたら、応募者は増えるわけですが、本当に同校の魅力と共感する受験生と一緒に学ぶので、過度な募集活動はしないということでしょう。まさに生徒中心主義ですね。New Power Schoolといっても、トレンドとしてのNPなのではなく、ペスタロッチ、フレーベル、デューイのころからの進歩主義教育を創設以来継承し、現代化しながら今日を迎えています。
★2月20日(土)、追試が設定されていますが、これはあくまで、今回の中学入試において感染症などが原因で入試を受けることができなかった受験生が対象です。ですから、ここでも「生徒中心主義」が徹底されています。徹底されているといっても、戦略的な行為ではなく、自然体としてそうなるのでしょう。
★大手塾からも同校を受験しています。大手塾も御三家ピラミッド市場だけではなく、NP市場にも目配りするようになっているのですが、それには城西大城西のような学校が増えてきたというウネリがあるからですね。塾のような経営団体は、市場のニーズによって動きますから、ウネリを察知し始めたのでしょう。
★受験生にとって、市場のダイバーシティが活性化することはとても大事なことです。今同校で奮闘している受験生の念願成就を祈っています。
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