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2021年2月 3日 (水)

2021年中学入試情報(59)2021年2月3日現在 聖学院 応募者総数 引き続き前年を上回り続けている!他校にない異才の数学教育がカギ。

★本日聖学院の広報部長・国際教育部長・21教育企画部長の児浦先生からメッセージが届きました。お疲れのところありがとうございます。

●出願者のべ数(応募者)は、現段階で989名と1000人に届く勢いです(昨年度は872名)。
実人数も363人となっており、昨年度の318名を大幅に上回りました。

●受験者のべ数は、現段階で592名となり、昨年度の558名を上回りました。
明日の難関思考力を足すと、600名を超えることとなりそうです。 

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(聖学院サイトから。M型思考力入試の記事必見です)

★今回のパンデミックでハイブリッドオンライン授業を徹底した聖学院。やはり予測不能な時代に頼りになる学校だと中学入試市場は評価したのでしょう。

★そんな中でM型思考力入試が行われたのですが、同校記事によると圧巻だったようです。世界ジオパーク糸魚川の貴重な石を使っての思考力入試。縄文期の考古学的にも価値ある石。数多くある石の中にある鉱物は、産業的にも大切な資源です。

★で、なぜこれが数学的思考なのでしょう。入試が終わってからじっくりインタビューしようと思いますが、予想するに、その数学の先生は、こんな強い意志を貫いたのではないでしょうか。

★「オンライン授業は大いに結構よ。でもですよ。デジタルトランスフォーメンションに焦点を当てているだけではいけないわよ。便利なツールがあれば、それは命題論理はわかりやすいでしょね。でも、それは数学的に思考することではないわね。機械的操作になりがち。数学の真意は命題論理よりも述語論理の意味での置換操作。あらゆる現象は数学的思考の言語に置換えることができるのです。そこを追究しなくてはね」という信念を反映させた入試だったと推測します。

★その先生は、米国の大学とICUで学んでいるので、数学をリベラルアーツ的に学んできたわけです。受験数学とは別アプローチの考え方をする先生で、どちらかというとIBティーチャーの感覚に近いのです。

★考えてみれば、児浦先生も数学の先生です。そして、もう一人の先生はテクノロジーの先生です。思考力チームは要するに数学的思考がベースということなのかもしれません。

★すなわち、聖学院の思考力を支える1つの柱には、本質的な数学的思考力あるいはオーセンティックなテクノロジーに適用される数学的思考力があるわけですね。これは他校にはない本当のイノベーションかもしれません。

★オンライン授業がそれに気づかせてくれたとは、実に教育とはおもしろい。いずれにしても、教師も生徒も異才の集まる聖学院ですね。ジョブスではないですが、異才というクレージーな人々が世界を変えているのです。聖学院に期待がかかるわけです。

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