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2021年2月 4日 (木)

GLICC Weekly EDU(20) 鈴木代表と麻布の入試問題の背景について語ります。

明日5日は、第16回GLICC Weekly EDUです。いつもは主宰の鈴木代表はゲストの方をお招きするのですが、今は入試の真っ最中ですから、鈴木さんと私本間でまずは麻布の今年の入試問題を通してみえる中学入試の今後を対話しようということになりました。

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★今年の麻布の問題は、SDGsもパンデミックの話でもありませんでした。表面的にはそうなんですが、その両者の根本問題に立ち還ると、産業革命以降出来上がってきた近代社会及び近代の人間の根本問題にリンクします。結果的には二つテーマはルビンの壺よろしく図ではなく地の方で出題されていたのです。

★また本間の爺さんのいうことは大げさで、もっと楽しく面白問題を話してくれればよいんだよと思われるでしょう。まあ、でも実際に対話しながら飛びたっていった生徒、今目の前の生徒と対話していて、そういう心境にはとてもなれません。したがって、カジュアルでないところはお許しください。

★ただ、ざっくばらんに、麻布の問題作成の背景にある文化人類学的あるいは社会学的あるいは哲学的なお話は、例によって独断と偏見でしたいと思います。

★たとえば、今回の麻布の社会の問題は、最初つくったものを途中で改変し、いつもとは違って大問2題になっています。もちろん一続きの問題になっているし、解答の仕方だけ考えれば、傾向は変わっていないのですが、いつもとはやはり決定的に違います。

★また最後の問題が、ここ数年の問いとは違い、のびのびとクリティカルシンキングとクリエイティブシンキングを活用する問題になっています。ある意味、20年くらい前に回帰したかもしれません。

★なぜでしょう。それは、もちろん、塾歴社会のくびきをぶち壊す宣言だと思います。社会学や文学、文化人類学、医学分野で見識ある学者を輩出し、政治家もたくさん輩出。それに反骨精神旺盛のあの官僚も輩出しています。

★いいかげん塾歴社会なんとかしてよという話でしょう。もちろん、そこは直接は語らないので、岡目八目の私がおっせかいにも鈴木さんと語ろうという魂胆です。もちろん、2021年の中学入試の傾向の大転換についても少し語ります。

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