21世紀型教育機構の世界性(02)Zoomセミナー New Power School市場の拠点を証明
★本日21日(日)、21世紀型教育機構は、Zoomセミナーを開催しました。「21世紀型教育機構 新中学入試セミナー」というタイトルでした。同機構の理事であり事務局長の鈴木裕之さんがMCとZoom環境をオーガナイズしていました。全部で4つのフェーズで構成されていて、21世紀型教育機構の生み出す市場の意味と加盟校の世界の学校へ飛躍しようとするステージに来たことを証明するセミナーとなりました。もはやことさら新機軸をぶち上げなくても、すでに当たり前に世界の学校と対等に教育の世紀を創っていける中等教育レベルを構築したわけです。
★中学入試市場で、機構がどのようなポジショニング—もちろん偏差値ではなく、教育の質と教育の世紀を創り出す貢献度という意味でですがーにあるかを確認するには、市場の状況を分析しなければなりませんが、そこは首都圏模試センター取締役・教育研究所長北一成さんをおいてほかに分析できるリサーチャーはいません。
★毎年、機構はまず北さんにお願いしています。今年は、中学入試4.0というエポックだっただけに、その認識を広めてきた北さんならではのスピーチでした。ちなみに、中学入試1.0は、1986年に中学入試情報センターが、この業界ではじめて立ち上がり、中学入試ブームが一気呵成に世に広がった時期です。中学入試2.0は、1999年私学危機を乗り越えるべく、ゆとり教育の不安を私学が協働して払拭した時期です。中学入試3.0は、2014年、前年から立ち上がった大学入試改革に対応するために、私学が新タイプ入試と英語入試の実施が強烈に実施されはじめたときからでした。
★今回2021年はパンデミックによって、オンラインの学びの環境が私学が先頭を切って一気呵成に実施していった年です。まさに中学入試4.0と言えましょう。そして、北さんは、すべてのエポック創出を牽引する業界ジャーナリズムのリーダーです。
★このコロナ禍における多様で俊敏な変化を見せた中学入試の状況を北さんはスピーチしてくれたのです。詳しくは、いずれ録画が公開されますので、そちらでご覧ください。
★そして、2つ目のフェーズは、聖学院の児浦先生と和洋九段女子の新井先生による、思考力入試とPBL入試のシステムと合格者の成長ぶりについてのスピーチと対話でした。どちらもワークショップ型の入試です。21世紀型教育機構の加盟校は、PBL型授業を行うことは相互に約束しています。そのPBL授業の反映した典型的な新タイプ入試です。
★各学校の理念と21世紀型教育機構のMEN FOR OTHERS(MFO)という理念とその実現のための1つの場であるPBL授業が一体となっています。学校の理念やPBLの手法は各学校によって違いますが、国連が目標にしているMFOとPBLの大きなフレームは共有しているのです。
★聖学院と和洋九段女子はもちろん異なるプログラムだったのですが、コンパッションをベースにしているということは共通でした。そしてそれがゆえに、入試なのに緊張しつつも楽しめるものになっていました。両校とも心理的安心安全な学びの環境をつくっています。まさにMFOは共有されているわけです。
★3つ目のフェーズは、グローバル教育です。国際生入試、帰国生入試、英語入試というアドミッションポリシーとそれが接続するカリキュラムポリシーとディプロマポリシーの成果をくし刺しにする各学校のスピーチと対話でした。登壇した学校は、工学院、聖ドミニコ、文化学園大学杉並、三田国際、八雲学園でした。
★21世紀型教育機構は、C1英語とPBLとSTEAM教育とリベラルアーツ、海外大学進学準備の大きなフレームは一致しています。工学院、三田国際は、21世紀型教育本格始動が今年の高3が中学1年生だったときです。文化学園大学杉並はすでに5年前にダブルディプロマクラスを高1から立ちあがています。したがって、この3校は、2021年にその国内外の成果がたくさん出る年だったのです。予想通りたくさんでました。文杉はすでに3年前に大注目を浴びています。
★聖ドミニコは、加盟2年目ですが、以前からロンドン大学など海外大学進学は毎年あり、21世紀型教育による今後の期待は高まっています。八雲学園は、共学化して4年目を今年の4月から迎えます。すでに国内大学合格実績はでていますが、海外大学準備教育もがっちり進み、大いに期待ができます。
★21世紀型教育機構の加盟校は、日本の教育を制度によって変える大それたことは考えていません。自分たちの学校が、世界のエスタブリッシュスクールとオプションではなく、相互留学が継続的に可能なような、教育環境を創ることによって、日本のプレゼンスを高めていこうとしているだけです。
★今のところ、日本の教育は海外の教育に学んでいる方が多いですが、東南アジアをはじめ、海外の生徒が日本で学びたいと留学してくれるようになってほしいと。そのためには、C1英語の環境は必要です。リベラルアーツや哲学は必要です。PBLの授業で対話やディスカッションが出来る環境は必要です。ICTはグローバルなコミュニケーションは必須です。そして、大学の進路は、日本に限らず行きたいところに進めるという環境が必要なのです。
★いかに制度があったとしても、この中身がなければ何もできません。
★このような野心を着々と実現しているというところが、何よりNew Power School市場を生み出す拠点であることの証明です。
★4つ目のフェーズは、そのような機構の教育のクオリティを持続可能にするために、アクレディテーションサーベイを実施しています。世界のエスタブリッシュスクールの基準に合わせて、クオリティを測っています。
★コロナ禍で、動画とグーグルフォームをつかったアンケートサーベイで行う方向転換をしようとしていることが公開されました。ゆくゆくはAIを活用することになるでしょう。
★セミナーやアクレディテーションを21世紀型教育機構は完全デジタル化しようとしています。そういう環境を構築しなければ、世界の学校にはなれないということだけのことです。
★2011年の秋に21世紀型教育機構の発足の準備が始まりました。そこから数えて、2021年度は10周年を迎えます。すばらしい21世紀型教育機構の飛躍の年となるでしょう。そして、New Power School市場の拡大もますます拍車がかかるでしょう。
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