東京の私立高校(04)八雲学園は生徒1人ひとりの学びのニーズをつかみとる。それゆ限界を超えられる。
★東京の私立高校の一般入試は、偏差値が55~60の生徒だと、推薦入試と違い、ある意味現実的で堅実な受験生がアプローチするケースが多くなりがちです。ですから、特進と進学コースだと、進学コースの方に生徒が集まるし、インターコースなどを設定すると敬遠するわけです。
(八雲の高校受験生に対する感染防止完全対策とおもてなしの心が心理的安心安全を生み出しています)
★八雲もハードルが高いのではないかと敬遠されている高校かもしれません。RS(ラウンドスクエア)という世界の180校のエスタブリッシュスクールのコミュニティの加盟校ですから、偏差値が55~60では、歯が立たないのではないかと思われるかもしれません。
★それよりも、しっかり勉強してMARCH以上に行くことができるのが最優先だと。
★しかしながら、その実力があれば、3年間でやりたいと思うことにいくらでも挑戦できます。なぜなら、八雲の先生方は、生徒1人ひとりの学習の仕方やコンディションに応じて、最大の伸びを引き出すコーチぞろいです。偏差値55もあれば、全く問題はありません。
★大事なことは、1人で学ぶのではなく、先生方と仲間と一緒に学ぶ多くの経験です。この多様な経験が、あなたの心に火をつけます。内側から燃えるエネルギーが生まれれば偏差値など全く関係ありません。1人で受験勉強するようなイメージでいると、先が見えませんが、先生と仲間と取り組めば、その力が自分の内側にみなぎるものなのです。その経験はやってみなければわからないというのがもどかしいですが、八雲のOGが次のようなエールを贈ってくれています。
★ハードルが高いと思われているRSでの体験が、ぐっと身近になります。そして、RSだけではなく、多くの経験ができます。自分の心を覚醒させる体験に必ず出逢えるでしょう。まずは、OG奈良さんのエールをお読みください。勇気が湧いてきますよ。自分を変えることができるでしょう。
Round Squareを振り返る 2019年度卒業 奈良百合香
今年の5月、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警察官による行き過ぎた拘束で命を落とした事件をきっかけに、全米に抗議デモが広がるという出来事があった。いわゆるBLM運動(Black Lives Matter)だ。当時の状況を私はTwitterで見て知ったのだが、遠い国の出来事では片づけられず、デモの動向を注視していた。そんな中で、日本には差別はないと主張する人や、この運動の背景に無関心な人、そもそも関係ないと考えている人が少なくなかったことは記憶に新しい。無理もないだろう。
では私の抱いた憤りや問題意識は一体どこから来たのか?出た答えがRound Squareであった。一つの空間に世界中のあらゆる地域から学生が集まり、寒いカナダの空の下で同じ時間を共有したあの1週間の経験が私に与えたものの大きさは計り知れない。地球は丸い、人は皆同じ仲間というのは理想論だ。一堂に会したからすぐに打ち解けられるという訳ではなかった。お互い生まれた国も食べている物も着ている服も言語も違う。最初はぎこちなく、視線も温かいとは言えなかった。緊張もしたし、心細かった。
それでも互いのバックグラウンドを話し、同じアクテビティをすることで、少しずつ距離が縮まった。学校で日本語を学んでいるといい、「ヤバイ!」を連呼してくれた中国人の男の子のことも、名前を覚えてくれたケイトスクールの女の子(彼女は黒人だった)も、一緒にホームステイをしたインド人のグノアのことも鮮明に覚えている。
皆全然違って、同じ10代の学生だった。世界のどこか日本の外で何か悲しいことが起きた時、あの日出会ったあの子たちはきっと声を上げている。現に彼らは自国の歴史を知っていて、政治を学び、選挙を考え、多様な人種の友達を持っていた。私はどうだっただろうか?BLM運動が起きた時、何もできない自分が猛烈に不甲斐なかった。
脳裏によぎったのは、RSで出会った同世代の顔だった。実際RSの協定校であるケイトスクールから3年前に留学に来たシャンテルは、SNSを通じてこの問題を知ってもらいたいと訴えていた。RSで得たものは、真のグローバルとは何かという問いの小さな答えだったと思っている。世界の諸問題を無関係で異質なものとして見るのではなく、ひとりひとり明確な顔を持った誰かがそこに当事者として今この瞬間も存在していることに想像力を巡らせる、そうした感覚をわずかだとしても与えてくれた、かけがえのない1週間だった。
★こんなかけがえのない経験が出来る八雲。偏差値の限界を超えることができるはずです。
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