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2021年2月 8日 (月)

21世紀型教育機構の世界性(01)世界に通用するコミュニティへ着々 アクレディテーションのデジタル化がカギ

★今年の中学入試は、いくつか転換のポイントが明らかになったわけですが、New Power School の躍進がくっきり刻まれる特徴がありました。これについては、今書き始めている「2022年中学入試の展望(01)2月1日から7日間で見えるコト」のシリーズを参照していただければ幸いです。

★この「21世紀型教育機構の世界性」という記事では、同機構のすばらしい動きと加盟校の世界に通じる教育の質を語っていきたいと思います。エっ!本間は機構を降りたのではないかと言われるかもしれません。はい、理事会から辞任いたしました。でも、それは私がやっていたのでは、21世紀型教育機構が大きくならないからです。老兵は潔く去るべきなのです。でもしかし、お爺ちゃんいっしょにやろうよと言われれば、ニコニコ笑いながらファイブ爺よろしくミーティングにはたまあに顔をだしています。

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(21世紀型教育機構の理事鈴木さんとアクレディテーションのデジタル化のZoomミーティングのシーン)

★そんなわけですから、New Power School の中でも尖がっている21世紀型教育機構の加盟校の話を岡目八目のポジショニングで語っていきたいと思います。だって、日本の教育の希望とか宝の話を世間の人びとと共有するのはいいことです。とはいえ、機構も公開できるところと非公開の部分があるのは当然です。非公開の部分は私には知らされないので、そこはご勘弁を。

★とにかく、このパンデミックで、すべての加盟校は、一気呵成にオンライン授業にフルスペックで移行できました。それは、毎年行っているアクレディテーションで、「グローバル教育の質」「CEFRの段階のチェック」「英語率」「帰国生率」「思考力テスト率」「授業の問いの深さ」「PBL度」「ICTの使用方法の質」「STEAM率」「海外大学進学率」など3ポリシーについて21世紀型教育機構加盟校の条件を満たしているかどうかを毎年リフレクションしているのです。

★そんなところまで言ってよいのか?とおもうかもしれませんが、すでに私がかかわっていたとき実施してきたセミナーで公開している情報です。

★そういう毎年丁寧にアクレディテーションを行ってきたために、1人1台のPC環境はかなり揃ってきた矢先に、パンデミックです。一気呵成に機構の加盟校は自然体で、でも教師が一丸となってチーミングを高めました。すばらしかったですね。

★PBLのベースの学習する組織や心理的安心安全を生み出すコミュニケーションが一気に広がったからです。ICTがすごいとかPBLとかすごいというのは、もちろんなのですが、同機構の教育研究センターのリーダーである聖学院の児浦先生と工学院の田中歩先生と話をしていると柔らく強く愛のある組織の成立条件の話ばかりです。

★かくして、21世紀型教育機構の理事で事務局長の鈴木裕之さんも同機構のデジタル化が急務だということで、2020年度のセミナーはすべてZoomでした。しかもグローバルにやりました。当然英語で生徒はやりとりしました。ファシリテーターはケンブリッジで哲学を学んで、日本の私学の帰国生なら多くの生徒が知っているアレックス・ダッツン先生です。今Phdを取得するためにイギリスにいます。

★そして、緊急事態宣言が解けてから、リアルにアクレディテーションが行われたのですが、それでも動画もとり入れた画期的なハイブリッド・アクレディテーションになったのです。

★ところがです。再度緊急事態宣言が発令になったので、やり方を変えなければなりません。そこで、八雲学園と文化学園大学杉並で行う場合は、もっとデジタル化する新しい方法を取り入れることになったのです。鈴木さんが、お爺ちゃん、ちょっと手伝ってよと。いいよお~。何をしりゃあいいの?すると、実際に授業をみなくても、デジタルでやりとるする視点を、今まで多くの私立学校でワークショップをやるときに活用してきた本間さんの視点集を使いたいんですがと。

★いいよともともと半分は、加盟校の工学院と聖学院と和洋九段女子と聖パウロ学園の先生方と授業リサーチやZoom研修してきたものだから、シフトできるかもねと。

★それをデジタル化するプロセスに入り、着々と進んでいます。視点については、私の視点なので、すでにちょこちょこ公開していますが、それがどうやってデジタル化されるかまでは、語れないし、もはや私にはわかりません。

★ただ、これによって、私の独断と偏見の視点がデジタル化によって統計学的に精査されていきます。もともと、アリストテレスからMITやスタンフォード、ハーバードなどの学習理論や哲学、文化人類学などと私学人(≪私学の系譜≫の第一世代と第二世代)とキリスト教と禅をインテグレートしたものなので、精査が進めば、私の手を離れ世界に通用するアクレディテーションになるでしょう。

★ある意味、ブルームのマスタリーラーニングのコンストラクショニズム版による現代化の完成(タキソノミーはその一部の話です)なので、世界のエスタブリッシュスクールと共有できるでしょう。

★しかしながら、本意は、すべての子供たちに適応可能にすることです。それがデジタル化の意味です。まずは、私は別路線で1200万人のための動きをしますが。それもしかし、21世紀型教育機構の加盟校の何人かの先生方とも協力して行っていきます。もちろん、加盟校以外の先生方とも動き始めています。

★要するに、21世紀型教育機構は、世界のエスタブリッシュスクールが学びたいと思う教育システムをデジタル化するわけですね。そして、私はエスタブリッシュスクールには通っていない子供たちがクリエイティブクラスになる可能性を探るわけです。そこで、共通する点があれば、機構も新しいコミュニティにも老人の智慧はシェアさせてもらいますというわけです。不要と言われない限りで(汗)。

★高齢者の新しい仕事の方法も考案するのが残された人生のミッションでしょう。今日は、ずっとモーツアルトの40番1楽章(ワルター)をリピートして聞いています。ふだんは、あまりく聞く気がしないのですが、今日は調子がよいですね。明日の道が明快になったからでしょう。

★それにしても、本間語はわからないという先生が、加盟校には少なくなりました。

★加盟校以外で話すと怪訝に思われます。もちろん、かえつ有明や品川翔英のように受け入れてもらえる学校もあります。もしかしたら、本間語を理解しようとする寛容な気持ちで迎え入れていただけるかはねのける軽蔑の眼差しをなげてくださるかは、伸びる学校とそうでない学校のリトマス試験紙になっている可能性があるなあと、あっ、我田引水でした。

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