2021年中学入試情報(24)カリタス女子は静かに最先端の教育を実現。そして大学進学実績も伸ばす。
★2021年1月18日現在(首都圏模試センター出願倍率速報)によると、カリタス女子の中学入試の出願総数前年対比は79.9%。2月1日までに昨年を上回る勢いの学校の1つです。12月の帰国生入試の出願総数の前年対比は、147.1%で、帰国生からも人気の学校です。
(写真は、同校サイトから)
2021年度 主要大学合格状況(速報)(2020年12月時点)
お茶の水女子大学 1名
早稲田大学 1名
慶応義塾大学 5名
上智大学 9名
GMARCH 13名
医学部 3名
薬学部 7名
獣医学部 2名
★総合型選抜が中心だと思いますが、いずれも一般入試よりもタイトな入試です。自分のやりたいことがしっかりあり、すでに深く追究している実績があったり、社会貢献の成果の期待ができる片鱗があったりしなければなりません。しかし、この点に関してはカリタスのキャンパスの作り方に象徴されているように、興味と関心、好奇心を広げ深めていく環境にあります。1階の図書館からはじまって各フロアーがまるで大学の研究棟のように充実しているのです。
★それに、静岡聖光学院のように、充実したオンライン学習もいちはやく展開してきました。両校はカトリック学校の保守的なイメージを覆す点においても貢献しています。
★それにしても、カリタス女子は、ブレないのです。「初めにロゴスありき」で、このロゴスは神そのものでたんなる言葉ではないわけですが、でもロゴスの言葉化は大切です。このロゴスは、おそらくカリタスの理念の「普遍的な愛をもって人に尽くす」ために必要なものです。
★入試問題を見ていると、「本物の声」とか「フェイクニュースをチェックする言語的視点」の論説文やエッセイが多く出題されます。また記述も論述も多いですね。
★ですから、新タイプ入試も、国語は必須で、他の1教科は算数、理科、英語から選択です。
★そして、一方でロゴスは理性の光も意味しているのでしょう。でなければ普遍性をクリティカルチェックができません。カリタスの教育の基礎は、言語とサイエンスマスです。エっ?!社会はどうなの?と思うかもしれません。最も重要です。「人に尽くす人間」になるには社会問題を解決しなければなりません。
★社会については4科目入試がありますから、大事にしているのですが、あえて選択ということになれば、言語とサイエンスマスで、SDGsのような世界の痛みを引き受け解決していく探究は、入学してからじっくり学びましょうということでしょう。
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