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2021年1月30日 (土)

2021年中学入試情報(46)昭和女子大附属昭和 真下校長に学ぶ 本当の人気の意味

朝日新聞の記事「コロナは私たちを強くした 女子の受験生に言いたいこと」(2021年1月28日)には、昭和女子大学附属昭和の校長真下峯子先生の情熱と勇気づけられる心で満ちています。受験生に限らず今自分でコントロールできないパンデミックの中にあるにもかかわらず、未来を信じて立ち臨んでいる人々にとっても大切な記事です。

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(写真は、昭和女子大学附属昭和のfacebookから)

★昨年、同校の応募は大ブレイクし、そのウネリは今年も続いています。新型コロナの影響で総出願数は多少影響は受けていますが、前々年対比は166.8%(1月29日現在首都圏模試センター出願倍率速報)で、勢いに変わりはありません。

★それに、新設のスーパーサイエンスコースの入試が4倍を超えていますから、実受験者を考えれば、今までとは違う才能を持った生徒も入学してくることになり、単に受験生の数が増えたかどうかということではなく、多様な才能を受け入れることができる入試の質の改革がなされ、ダイバーシティな生徒の集まり方になるということにこそ重要な意味があるのです。

★新たな意味をつくることこそイノベーションです。

★それにしても、真下校長の言葉は、科学的思考と心理的安心安全と突き抜ける強さがあります。一般にはこのようなときには、学校はこんなすてきなコースがあるし、みんなの未来はこんな大学に行けますよ、それに、未来はこう変わるから、今から準備をしましょうという定型的な話になりがちですが、真下校長は一切しないのです。

★もちろん、ふだんの説明会で、学校の特徴というトピクでは話されるでしょうが、事ここに及んでは、そのような話をしていないのです。

★受験生の状況とその状況がいかにみんなにとって他の時代では経験できない価値ある状況なのかコペルニクス的転回の心意気を共有し、そんなみなさんが進むべき道は、社会通念や心の壁をいっしょに突き抜けていく道ですと語り掛けます。価値ある役割を果たしましょう。みなさんならそれができるのですよ。共に進みましょう。

★世界を見る目と好奇心をもって前に進みましょうと。この両方は、一つに言い換えると関心をもつということです。世界への関心、自然への関心。関心は愛を生みます。グローバルとサイエンスと本科のコースでそれぞれの才能を生かした関心が内側から生まれてくる予感が大いにします。

★真下校長のスピーチは、世界の女性リーダーと共通するマインドがあります。それに自らの話をオープンに語ることも忘れません。世界で活躍するリーダーは、好奇心、オープン、問い続ける思考力、そして寛容性が豊かです。

★すてきな校長の登場は、今後教育界へ指数関数的なインパクトを与えることになるでしょう。

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