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2020年12月 9日 (水)

2021首都圏中学入試(14)大正自由教育の系譜の城西大城西 充実した体験ベースの理科教育とグローバル教育とキャリアデザイン教育③

★坂本先生の話に耳を傾けていると、城西大城西の教育は、アドミッションポリシーーカリキュラムポリシーーディプロマポリシーが有機的につながっていて好循環を生んでいるというイメージが沸々と湧いてきました。

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★体験から気づきが生まれることを大切にする生徒中心主義的な同校の学びの環境は、当然PBL型の授業を生み、1人ひとりの才能を見出す個別最適化が行われています。

★そして、今回のパンデミックによって、オンライン学習にすぐにシフトできた成果が、全学年、1人1台のタブレットを使って学びを行える環境に変化しました。この変化を通して、教師と生徒のコミュニケーションとICTの両方によって個別最適化が強化されていくのは、言うまでもありません。

★もともと、総合型選抜や推薦制度によるキャリアデザインが中心でした。このようなシステムを活用して大学進学を決める生徒は、生徒の70%です。今、55万人の大学受験生のうち、一般入試で大学に進学する割合は20%になるとも言われています。

★一般入試が圧倒的に多い時代は、つまり受験業界の編集者の時代ですが、そのときには、今でいう総合楽手や指定校推薦は学力がなくても進めるから生徒獲得目的で進められないというようなネガティブな雰囲気もありました。

★しかしながら、当時から世界の大学は、生徒と学びの契約を交わすための交渉の場というのがエンロールメントやアドミッションのコンセプトでした。ですから、生徒は自分とは何者か、何を研究したいか、それによって大学にどんな貢献をし、社会をどう変えていくのか証明しなくてはなりませんでした。学力とは何か?ボランティアとは何か?自分とは何か?未来構想とはどうなっているのか?イノベーションとは?哲学とは?社会とは?人間とは?AIとは?などなど多角的に複眼思考でき、寛容な精神を実装していることをアピールしなくてはなりません。そしてなんといっても、そのためにどんな体験をし、そこでどんなリーダーシップを発揮したのか検証しなくてはなりません。

★昨今の総合型選抜もそのレベルに追いついてきました。それに対応できる1人ひとりの才能を生み出す学びの環境をカタチづくっている学校のモデルが城西大城西だと改めて気づきました。

★そして、このディプロマポリシー→カリキュラムポリシーが逆照射しているのが、同校の新タイプ入試です。2科4科の一般入試以外に、適性検査型入試もあるし、英語入試もあります。英語入試は、英語単独入試と国算英の3教科入試の2種類あります。

★もし、CEFRレベルでA2を証明するあるいはそれに相当するスコアを示す外部検定試験の資格があれば、英語の試験は免除されます。英語単独入試の場合は、面接だけになります。

★海外大学や総合型選抜などの試験のスタイルとシンクロする入試が、中学入試段階で設定されているのです。高校入試も適性検査型やグループ面接型など新タイプ入試が設定されています。

★来春から世界中が「ザ・グレート・リセット」に向かって動きます。いやすでに動いています。光と影がまた交差するでしょうが、そのリスクマネジメントとして、ダボス会議は「才能主義」、落合陽一さんは「クリエイティブ・クラス」がキーワードだと本の中で語っています。

★生徒1人ひとりの才能や価値を大切にしエンリッチメントしていく城西大城西の教育の時代がやってきたのです。(了)

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