2021首都圏中学入試(09)八雲学園 帰国生の学校選択価値を転換する
★昨日、GLICC Weekly EDU 第7回「ラウンドスクエア加盟、そして世界の学校へ―八雲学園副教頭 近藤隆平先生との対話」が開催されました。詳細中身については、ぜひYoutubeをご覧ください。
★ポイントは、破格のラウンドスクエア(RS:Round Square)のグローバルネットワークにメンバー校としてつながっていること。それから海外大学進学教育のためのコミュニティUPAAの加盟校であることの2つです。これが実は帰国生の学校選択の価値意識の転換を果たす大きな要因なのです。
★それとこれは最も重要な点ですが、この2つの教育環境は、国際生クラスとかインターナショナルクラスなどの限られた生徒に備えられた環境ではなく、八雲生全員に開かれているのです。とはいえ、生徒によって英語力の違いがあるので、そこの個別最適化をして、全員がこのエスタブリッシュな世界につながれるようにサポートをするわけです。今回、UPAAの英語学習のeラーニングを導入した大きな理由もそこにあります。
★CEFR基準でいえばC1英語の重要性を海外の体験で生徒自身が身にしみて感じて帰国するわけです。そして、タブレット型ラップトップ1人1台で、個別最適化学習からクリエイティブ学習まで行っていくわけです。ハイブリッドPBLというわけです。
★グローバル×ハイブリッドPBL×エスタブリッシュ教育の3拍子揃った八雲学園。一般受験をする受験生は、この八雲学園の魅力の重要性についてなかなか気づきません。やはり3%の穴は気づきにくいのです。
★しかし、帰国生の中には、この3%の穴に気づき始めている生徒がいるのです。多くの帰国生は、まだまだ、英語力を生かして、東大、早稲田、慶応などに進学しようと燃えているわけですが、近藤副教頭先生によると、もともと八雲学園は帰国生入試をやっていなかったのですが、ラウンドスクエアに加盟したこともあって、開始すると、八雲学園でRS体験をして高いミッションをもって海外大学に挑戦したいという帰国生に出会って驚いたということです。
★RSは、偉大な教育者クルト・ハーンが設立したのですが、ナチスに追い込まれたクルト・ハーンがイギリスに救済されて、イギリスで創ったのがゴードンストウン校です。この自分の命を犠牲にしてまでも、ドイツをファシズムの手から救済しようとした強烈なボランティア精神こそが、ゴードンストウン校の理念です。
★そして、クルト・ハーンは、アレック・ピーターソンとともに、アトランティック・カレッジを創設します。実は二人は、国際バカロレア(IB)の創設者でもあります。IBのコアカリキュラムであるCASのサービス、つまりボランティアはゴードンストウン校のミッションを継承しています。
★ゴードンストウン校はRSの旗艦校です。アトランティック・カレッジはIBの旗艦校です。両方ともそのキャンパスは、アーサー王伝説にでてくるような古城であり、海に面しています。
★八雲学園は、そのクルト・ハーンの系譜になったわけです。なるためには、ハーンのマインドと強烈に共感する必要があります。
★帰国生の中には、この魅力が日本にあるなんて!と驚喜する生徒がいるわけです。
★インドとかインドネシアでは、エスタブリッシュな学校選択の基準は、RSかIBかどちらかに加盟していなければなりません。両方に加盟しているところはなお結構ということです。
★偏差値ではなく、RS加盟かIB加盟かという価値観は、今まで日本には、なかったことですね。幾つかの学校はRSに加盟しているIBに加盟している学校は最近多くなってきました。しかし、それはその学校の在校生が全員選択できるわけではないのです。ところが八雲学園は全員に開かれているのです。
★なぜなのか?それは国際会議を日本で開くときがきたら自ずとわかります。
★RSの加盟校の代表生徒と教師が年に一遍、順番に加盟校の国に集まって、会議をするのです。学校版ダボス会議です。
★今年と来年はパンデミックの影響で開催できませんが、2022年は、オックスフォード大学のキャンパスで開催する予定のようです。
★クルト・ハーンはハイデルベルグ大学やフライブルグ大学のほかオックスフォード大学でも研究しています。アレック・ピーターソンもオックスフォード大学で研究していました。
★RSやIBにとって、オックスフォード大学は聖地なわけです。ポストコロナの時代を、その聖地から始めようというRS。そこにつながる八雲学園。まだまだ3%の穴。しかし、それが逆説的ですが、たいへんな魅力なのです。
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