八雲の真価×進化×深化×新価(1)八雲の野望①
★ついに八雲学園の野望が大きく回り始めました。6年前のミドリ学年、当時の学年主任は菅原先生(高等部長)が兼任・牽引されていました。この学年は、進学実績も大きく伸びた時代でもあります。当時から英語の八雲という高い評価をうけていました。そのときのOGが、すでに2年前お茶大で数学を学んで八雲に帰還し、今秋田にあるあの国際教養大学の大学院で研究しているボッサム先生が非常勤講師として帰還しています。そして、大学院で共に学んでいる中国からの留学生王先生もボッサム先生の紹介で非常勤講師で活躍しています。
★今回、菅原先生と菅原学年OGボッサム先生とその友人王先生、そして近藤隆平先生と対話したいと申し込んだのは、重要な理由があったのです。というのも、英語の八雲を知らない受験生・保護者は今やいないのですが、その英語教育の情報が6年前、下手をしたら中学再開時の1996年にまで遡った情報のままである可能性があると気づいたからです。
★ボッサム先生が卒業する時には、すでに充実したサンタバーバラをベースにした多様な留学プログラムがあったし、イングリッシュファンフェアという80人くらい日本で活躍している外国人の方を招いて文化交流をするイベントを行っていたり、英語祭を行っていたり、イエール大学の学生と国際音楽交流をしたりしていたわけです。
★しかし、先ほど下手をしたらと言ったのは、サンタバーバラの研修とスピーチコンテストとレシテーションコンテスト、イングリッシュパフォーマンスをしているという中学再開当時の情報しか伝わっていないケースがあるということに気づいたのです。
★エっ?でもそれは稀で、ファンフェアや英語祭、イエール大学のことはほとんどの人が知っているよと言われるかもしれません。しかし、C1英語とかラウンドスクエアとか多様なアクティビティを行うPBL授業とか、その授業とイベントが連動していて、全体として“Creative Education”のシステムが出来上がっているという見方は意外とされていないのです。
★このCreative Educationになっているというのは、ボッサム先生のアイデアです。今回のパンデミックのため、大学院の方はすべてオンラインだそうです。ですから大学院で研究しながら非常勤講師もできるのです。最前線の英語教育の理論と現場をどうつなげるかという眼鏡で母校をリフレクションできるのです。そのような発想がでてくるのは当然ですね。
★大事なことは、ボッサム先生自身が、非常勤で八雲に携わらなければ、自分がいた当時の情報のままでいたと語っていることです。一方王先生はその当時を知らないので、今の八雲は自分の受けた英語教育とは全く違う理想的な状況で、大学院で研究している多様なアクティビティを組み合わせたPBL授業を実践できることに喜びを感じているということです。
★やはり八雲学園の教育は本物志向だし、常に世界の最前線の教育にむかってアップデートしているわけです。このことを私は、今年になって5人の保護者と個人的に対話しました。5人とも、塾も学校も学年も違います。現在の私の仕事が塾がベースではないので、SNSや知り合いネットワークで質問された方々です。
★5人とも共通していたのは、英語の八雲の情報が6年前で止まっていたので、併願校の学校と比べて格別な差異化が意識できていなかったことです。しかし、私のラウンドスクエアの話や、近藤隆平先生と対話したYouTubeを見て、驚いて、先月から今月にかけて説明会や英語祭に参加して、みな目から鱗でしたとメールが来たり、対話する機会を設けたりしました。
★行くかどうかはまだわからないが、海外大学の可能性がちゃんとあるし、何より英語の学びが楽しそうだと。高2のスピーチに感動したとも。サンタバーバラの施設の映像に驚いたとも。雑誌や保護者会の情報だけではやはり実感できないものですと。
★こうして、OGが帰還して、リフレクションすることで気づきがたくさん生まれ、それを実現していくことで八雲は真価×進化×深化×新価を生み出し続けるのです。これを八雲の野望と言わなくて何と言いましょう。
★ところがですよ。八雲の野望はこれだけではないのです。(つづく)
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