2021首都圏中学入試(16)國學院大學久我山 青春の希望と存在の重さ
★首都圏模試センターのサイトの國學院大學久我山の記事<日本文化を理解し、世界に発信できる力を育む「女子CCクラス」>は、2018年に新設されすっかり定着した女子CCクラスの学びや学園生活の様子が詳しく記述されています。
(写真は、同校デジタルパンフレットから)
★しかし、必ずしもCCクラスだけの話ではなく、男子部からも参加できるMath in Englishのプログラムの話もあります。これは、昨年男子の帰国生の応募が増えた理由の一つかもしれません。
★何より、この記事で気になったのは、次の文章です。
国学院久我山の在校生を見ると、礼儀正しいあいさつ、5分前行動などと規律正しい学校生活を送りながらも、青春を謳歌しています。川本先生は生徒たちを、人を気遣える心を持った、心優しい生徒たちが多いと評します。その快活さ、高い人間性が同校の独自の教育を通してますます広がり、国籍や文化を越えたところにも発揮され、共に成長し続けられる力となるはず。そうして協働して明るい未来を作り出せる、社会を変えていける人材であれ、それが同校の目指す道です。
★この文章を読んだとき、希望が輝いていると同時に、何か生徒1人ひとりの存在の重さをしみじみと感じました。「青春」という言葉が今も生きいきと輝いているのに改めて驚いたのです。
★それで、何度か訪れている同校なのですが、サイトを開いてみました。すると、デジタルパンフレットの表紙に「きちんと青春」とあるのです。やはり、最近この言葉は使われなくなっているのかもしれません。ですから「きちんと」生徒の燃え滾る大志と目標に共に立ち臨む友情を持続可能にしている同校のまっすぐな心意気を伝えようとしているのではないかと思ったのです。
★私たちが普段忘れていることを國學院大學久我山生とともにきちんと取り戻そうよと語り掛けてくるようです。大切な普遍的な精神を実現していくことこそポストコロナ時代においては光になります。
★そして、サイトをさらに開いていくと、サンテグ・ジュペリの次の言葉が顕れてきました。
人生に解決なんてない。
ただ進んでいくエネルギーがあるばかりだ。
そういうエネルギーを出さねばならない。
解決はその後でやって来る。
サン・テグジュペリ 「夜間飛行」
★今の國學院大學久我山の海外研修やグローバル教育の礎をつくりあげた教師の座右の銘で、生徒と共に謳歌した青春の心を表現しているようです。残念ながら、その先生は若くして亡くなったそうです。しかし、その心は今も教師一同、在校生に語り継がれているということです。
★このような希望を語る言葉は、生徒1人ひとりの存在の重さを照らす光でもあるのでしょう。同校の本質がそこにあると染み入りました。
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