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2020年12月23日 (水)

2021年中学入試情報(01)校名変更・共学化・新学校化宣言の光英VERITUS セオリー道理か?いやテーマは「私立学校における持続可能なnew powerとは」。

★聖徳女子大学附属中高は、2021年4月より光英VERITAS中学校・高等学校として共学進学校となります。その募集が開始されました。日能研の倍率速報(2020年12月23日現在)によると、第一志望入試は、前年対比166.7%です。やはり、校名変更と共学校化、進学校化宣言はセオリー通り募集は集まるということでしょう。

Veritus

★しかし、大事なことは持続可能性です。いろいろなイベントやプログラムも大切ですが、なんといっても生徒が長い時間を費やす授業のシステムがどうかということです。ICTを使ったり、ディスカッションを活用したり同校流儀の21世紀型スキルがすでに行われているので、それは大丈夫そうですね。

★東京では、品川翔英が同じように動いています。すでに今春、校名変更、共学化になっています。たくさん応募があります。ただ、進学校化宣言はあえてしませんでした。これは千葉と東京のエリアの教育文化の違いでもあります。

★品川翔英のようにPBLをやれば進学実績もあがるというのは、東京の21世紀型教育推進校が証明しているので、品川翔英はPBLをやるというだけで期待値があがります。問題は持続可能性です。そのため、品川翔英はPBLのアップデートに余念がありません。それをきちんと広報しているために、2021年度入試も説明会には多くの受験生がおしよせています。

★ところが、千葉エリアは、進学校といっても東大にたくさん入れるよという印象を与えなければ、まだまだ生徒が集まりにくい教育幻想があるために、光英VERITUSはセオリー通りそのようにしたのでしょう。

★いずれにしても、市場のニーズに合わせつつ、本物教育は粛々と行っていくというのは両校共通しているでしょう。

★今回のパンデミックで、フェイクと本物の違いを意識するようになった保護者の眼は、持続可能なnew power schoolを探しています。2021年中学入試の1つの大きな傾向だと予想しています。

★どうやら、老舗かどうか、新興勢力かどうかということより、本音は学内がold powerとnew powerのどちらが勢いが良いかです。これは一般入試情報では現れてきません。つまり、たとえば、一般的な情報誌では、新しいことを取り入れている、新しい方法論をと入れているということは表現しますが、それを一部new powerが取り組んでいるのか、両パワーが協力し合っているのかまでは、書かないのですね。

★というわけで、「持続可能なnew power」とは何かが2021年中学入試のテーマとなるでしょう。

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