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2020年12月27日 (日)

Fresh Service合同会社 CEO五十嵐健太さん 多様なペルソナとのかかわりが未来を生み出す(1)

★昨日午前中、Fresh Service合同会社 CEO五十嵐健太さんとZoom対話しました。ジョブスの制作した<Think Different>が予言しているような不思議な人物です。頼もしいし発想も豊かだし、めちゃくちゃプラグマティストでもあり、ミッションが強烈です。だからこそ実行力がすさまじい。最近学校における<new power>について探っているのですが、学校を超えるエネルギーを直観しました。だからといって、希望のエクソダスのように学校や日本を置いていくのではないのです。新「希望のエクソダス」がここにあると感じました。

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★タイトルに「多様なペルソナとかかわる」と記述しましたが、五十嵐さんは、ペルソナという言葉を常用しています。なんでもマーケティングの世界では、ターゲットとは最近呼ばないというわけです。もちろん、マーケットでペルソナと使っているからなんとなく使っているというわけでは全くありません。

★五十嵐さんにとって、同社の商品を売る場合、生産する人、消費する人、販売する人、購入する人というような分け方をしていません。とはいえ、そのような言葉を使わざるを得ない局面もあるでしょう。五十嵐さんが語る意味での新しい言葉が生まれるまでは、用意周到に形骸化したあるいは表層的な意味で使っているのではないことを熱く対話し続けながら、かかわっている人々と理解を共創造して仕事をしています。

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(村上龍さんが、作品を創る際に、インタビューなどした制作過程をノートとして痕跡を残していますが、五十嵐さんも同様のアクションをとっています。)

★この姿勢が、2000年に誕生した村上龍さんの「希望の国のエクソダス」とは違います。しかしながら、国外脱出はしないものの、こうしてあらゆる内的な意味を超えようとしています。しかもそれは、今語ったように、1人ではなく多様なペルソナとかかわってなのです。

★ですから、共に新しい意味を生み出していきますから、そこに価値や意義や理由が生まれます。その価値や意味や理由を生み出す過程をこれまた多様なSNSを駆使して、表現していきます。ペルソナ同士対話していきます。実はそれこそが、Fresh Serviceの商品でもあります。商品というより、新のサービスです。新のサービスと商品サービスは共通する意味はありますが、深さが実は違います。それはあとでまた触れましょう。

★ともあれ、このペルソナという言葉が、マーケティングで活用されるようになったのでは、SNSが拡大したころからでしょうから、Z世代が軽やかに使うのは当然です。

★そうそう、多くの方がご存知だと思いますが、五十嵐さんはZ世代高校生です。ですから、五十嵐さん自身CEOの顔だけではなく、聖学院高校1年生という顔ももっています。それからもう一つとても大切な糸魚川みらいプロジェクト実行委員会代表者の顔も持っています。

★五十嵐さん自身内的にも外的にも多様なペルソナをもち、同時に多くの方とかかわっているわけですが、その方々も1人ひとり多様なペルソナを持っています。

★現在のマーケティングにおけるペルソナは、エクソダスが生まれたころにトレンドだった「モノからコトへ」と呼ばれていた延長上にあることは確かでしょう。ターゲットという表現は消費者や購入者を「モノ」としてみなしてしまいがちです。しかし、当時キャラクターのプロフィール設定がトレンドだったように、彼らのニーズを掘り起こし、1人ひとりに最適化した商品を届けようとしていたわけです。この複雑な関係主義をコトと呼んでいたわけです。

★その掘り起こしのテクノロジーが「データマイニング」だったわけです。もちろん今でも使われています。五十嵐さんも、グーグルフォームで小まめにアンケート調査をしてマーケティングにおけるモニタリングを定期的に行っています。

★教育の世界の今のトレンドの「個別最適化」も同じような流れにあります。

★しかしながら、五十嵐さんは、そのペルソナを個人の性格やメンタルモデルの理解を互いに深めていく入口を示す言葉として活用しています。たとえば、糸魚川の生産者が、今回の新型コロナ感染予防のため自粛政策がとられ、販路を切断されて困っているということを対話によって共有するわけです。一方東京では、自粛によって買い物の機会が困難な人々がいて、そこでも対話がおこるわけです。

★もともと糸魚川みらいプロジェクトを行っているので、両方のエリアの人びととネットワークがありました。そのネットワークの人びととZoomやSNSで対話をし続け、互いのペルソナの声を聞き合うわけです。すると、新しいビジネスモデルがかかわった多様なペルソナからナチュラルに生まれてきたわけです。

★まさしく、新しいパートナシップマーケットの誕生です。五十嵐さんはSDGsを掲げないで、SDGsの背景にある世界の痛みを解決するビジネスモデルを創り上げてしまっています。

★世の中にあるSDGsを知ろうというワークショップを行うことは意味はあるけれど、いまここで世界の痛みはおこっている。目先のことを解決しようとしているのではなく、目の前のことは世界の痛みにつながっているのだから、それを解決するために多くのペルソナのパートナーシップを発揮しようよと身体が先に動いているわけですね。

★あっ、身体が先に動くという言い方は正確ではありません。五十嵐さんの場合は、事前に試行錯誤をしてテスト検証をしてからでないと動きません。動きながら考える、考えながら動く、そして決断材料を収集するということが同時進行で回転するのです。

★なぜそれができるのか、学習する組織ではなく、MI組織をマネジメントしているからです。(つづく)

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