才能力の時代(03)アートの世界のウネリとIBのウネリと海外大学進学準備教育のウネリが合流する時
★学校の改革について、いろいろ論じられていますが、そこにはアートのウネリやIBのウネリ、海外大学進学準備教育のウネリが排除されています。よって、実際には、変わっているのに、いつまでも変わらないまま安心安全の壁の中に閉じこもっています。本当は、その安心安全の外に安心安全があるのですが。
★3%の穴の向こうに尽き抜けるアートとIBと海外大学準備教育の3つのウネリ。これらが合流すると、突き抜けられそうです。
★しかし、このウネリを生み出しているクリエイティブクラスは、私立学校出身者だったり、海外大学留学経験者だったり、帰国生だったりします。3%の穴を自ら突き抜けた人や突き抜けようとしている人々ですね。
★アートに関しては、2020年12月17日 (木) – 12月20日(日)の期間中、トーキョーアーツアンドスペース本郷(トカス)で、<Feminists in Collective Practice-実践を共にする->のウネリがあるわけですが、このウネリを紹介しているのは、アート・マネージャーの熊谷薫さんです。
★今回トカスでアートシーンを行うメンバーも海外でアートの修行をしていますし、熊谷さんも私立学校卒業後、東大で美術史を学び、海外でも学んだそうです。私が言いたいのは、このプレZ世代のアーティストのみなさんが、SDGsの活動を越境してウネリを創っていることと、そのウネリを創っているアーティストのネットワークが世界に広がっていて、まさにコレクティブに活動しているということです。
★日本にいると、上野千鶴子さんの言動が注目されていますが、彼女らは、その程度では社会や世界は変わらないと新しいウネリをどんどん創っているのです。日本ではアートマーケットがないので、そういう若いアーティストらが日本で活動する時に、架け橋になっているのが熊谷さんです。まさにプロジェクト的に動いています。
★彼女らは、インドネシアやシンガポールで活躍もします。東南アジアにはアートマーケットがありますからね。ニューヨークやベルリンで活躍している照屋勇賢さんは、今ちょうど「沖縄アジア国際平和芸術祭」を仕掛けていますが、彼女らは照屋さんともネットワークを持っています。どこかでコラボするかもしれません。
★その沖縄ですが、今IBの大きな動きが起きています。どんな動きかは、発表していいい時期がきたらご紹介します。
★さらに、海外大学準備教育については、もはや開成や武蔵、灘のような高偏差値校だけの話ではなくなっています。これについても発表していい時期がきたらご紹介します。
★このような日本の学校や教育を取り巻く環境が変わるウネリがあるにもかかわらず、そこに意識を向けないで、自縄自縛的な話ばかりが煮詰まっているのが、今の日本の教育の現状です。その中で、ワークショップや研修が行われていて、外に出る話ではないので、どんどん追い詰められていきます。どうか目を学校や教育の外に向けましょう。ICTを使っても、教科書をデジタル化してなんて話ばかりしていると、まったく外を見ないままICTを活用するというもったいない現象が起こります。
★そりゃあ、自己肯定感は低くなるし、鬱屈します。
★3%の穴を突き抜けて、解放されたいし、突き抜けることで、自分たちで穴を大きく広げていくことができまるはずです。私たちの勇気と行動がダイレクトに明日を変えることになります。そんな才能力を学ぶ場を持っている学校を創りましょうよ。今の教育制度は、そこにブレーキをかけるルールは実はないのです。
★それなのに、どうしてそうなるのか?このなぜは、価値を見出す「なぜ」ではないのですね。フェイクを暴く「なぜ」です。それはともかく、いずれまたそれに関しても述べましょう。今は「なぜ」よりも、2%の穴を見つけたのですから、いかにつくるか「手法」「方法」「道具」を設定することの方が優先順位が高いのです。
| 固定リンク
« 2021首都圏中学入試(14)大正自由教育の系譜の城西大城西 充実した体験ベースの理科教育とグローバル教育とキャリアデザイン教育③ | トップページ | 2021首都圏中学入試(15)開成の算数の入試問題を分析する意義 ブルーナーの構造論が有効か? »
「創造的才能」カテゴリの記事
- PISA2022結果に対するメディアの反応 メタ認知でモニタリングを(2023.12.06)
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
- 2024年中学入試(04)サレジアン国際学園世田谷 画期的な「国際学園」(2023.12.03)
「中学入試」カテゴリの記事
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
- 2024年中学入試(04)サレジアン国際学園世田谷 画期的な「国際学園」(2023.12.03)
「大学入試」カテゴリの記事
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(01)國學院久我山中 理科の入試問題 骨太に進化(2023.12.01)
- どうする東京の私立学校2024(2023.12.01)
- 哲学シンキングの希望(2023.11.15)
- 真下峯子校長 今だから女子校の重要性 現状の社会構造を変える役割(2023.11.06)
「創造的対話」カテゴリの記事
- PISA2022結果に対するメディアの反応 メタ認知でモニタリングを(2023.12.06)
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
「創造的破壊」カテゴリの記事
- どうする東京の私立学校2024(2023.12.01)
- 【研究所ブログ第6回】教科の授業と探究の接点(2023.11.27)
- 国立大学「地域枠」6割に 都市の生活社会をどうするかも当然重要(2023.11.27)
- 2025年以降は、教育力を「外生的技術進歩」と「内生的技術進歩」と「哲学シンキングなど」の3つのスコープで学校選択ができるようになる(2023.11.24)
- 羽田国際② 人口減の未来に外生的技術進歩と内生的技術進歩を統合する人材輩出に期待(2023.11.23)
「PBL」カテゴリの記事
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育(2023.12.04)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
- 2024年中学入試(04)サレジアン国際学園世田谷 画期的な「国際学園」(2023.12.03)
「高校入試」カテゴリの記事
- 今後の中高における生成AI活用の重要性(2023.12.05)
- 2024年中学入試(07)今年も工学院は人気 共感的コミュニケーションの可視化 生成AIだからこそ(2023.12.05)
- 2024年中学入試(05)小泉信三賞が認める富士見丘の高校生活(2023.12.03)
- 2024年中学入試(03)昭和女子大学附属中学校・高等学校 どこよりも進化する生徒プロンプトエンジニア(2023.12.02)
- 2024年中学入試(01)國學院久我山中 理科の入試問題 骨太に進化(2023.12.01)
最近のコメント