2021首都圏中学入試(05)志望者数増の学校 女子編
★11月の首都圏模試センター主催の「合判模試」のデータから、来春の女子受験生が志望する私立中高一貫校(首都圏の女子校と共学校)で、昨年より志望者を増やしている学校を、前回の男子編と同じように並べてみます。
(写真は、女子美術大学付属中学のサイトから)
鴎友学園女子
川村
京華女子
佼成学園女子
頌栄女子
女子美
瀧野川女子
中村
藤村女子
雙葉
カリタス女子
聖セシリア
清泉
洗足学園女子
大妻嵐山
郁文館
上野学園
共栄
慶応中等部
工学院大学附属
桜丘
実践学園
品川翔英
芝浦工大☆(新設)
渋谷教育学園渋谷
淑徳巣鴨
玉川学園
東海大菅生
東海大高輪
ドルトン東京学園
新渡戸文化
日本国業大学駒場
日本大学第一
八王子学園八王子
広尾学園小石川☆(新設)
明星学園
武蔵野大学
明治学院
明大明治
明星
目黒学院
安田学園
アレセイヤ湘南
神奈川大附属
公文国際
橘学苑
横浜翠陵
横浜創英
光英VERITAS
志学館
青山学院大学附属浦和ルーテル
西武台新座
常総学院
★今春、女子校が人気が出たため、敬遠されて、共学にシフトしたかのようなリストになりました。いろいろな要因があると思いますが、そんな中で、やはり鴎友学園女子と頌栄女子、洗足学園女子は安定的に人気があります。
★神奈川のカリタス、聖セシリア、清泉というカトリック学校の志望者が増加したというのは女子校の未来を映し出しているといえましょう。というのは、この3校のカトリック学校は、他のカトリック学校の中には、キリスト教精神を宗教行事に押しとどめ控えめにして、進学実績を出せばよいくらいにしか思っていないユダ的な教育をしているところもあるのですが、それとはまったく違う本質路線だからです。すなわち、そのキリスト教精神を授業にまで反映して、入試にも新タイプ入試で生徒と共有する世界精神の気概を持っているのです。
★オンライン授業も積極的に行いました。本質的な世界精神と革新性の統合を図っているのです。
★ポストコロナ時代は、男子校でいえば静岡聖光学院もそうですが、この3校に代表されるようなカトリック女子校の心意気こそ重要になってくるでしょう。
★ミッション校ではありませんが、品川翔英も他者に貢献する主体性を育成する気概と情熱に感動せざるをえまん。やはりオンライン授業もフルスペックで行ったし、もちろん今もハイブリッドで行っています。本質と革新の統合を行っている共学校です。
★女子美は、毎年人気なのです。アートの時代の象徴ですね。
★もちろん、今の世の中はリバタリアンの時代ですから、本質より革新性や進学実績という功利主義的な価値観が圧倒しています。
★本質と革新の統合か、本質なき革新か、本質なき進学実績か、伝統と進学実績の両方かという価値のどれを選択するかは、もちろん受験生や保護者の私事の自己決定によります。
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