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2020年12月24日 (木)

聖パウロ学園 イノベーティブエデュケーター(08)new powerの意味

★聖パウロ学園は、グローバル教育やPBLを推進するnew power schoolですが、その根本は「対話」です。教師同士が頻繁に対話するし、教師と生徒も頻繁に対話します。その中身は、生徒1人ひとりが内的なエネルギーを自らいかに生み出しているかについてです。生徒が内的なエネルギーを自生するには、どうしたらよいのか、教師同士、教師と生徒、生徒同士が熱く対話するわけです。

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★たとえば、英語科のミーティングでは、生徒1人ひとりの学力だけではなく、態度、活動、感情、人間関係など分析していきます。各学年の定員が80名なので、全学年の生徒1人ひとりを英語科教師全員でそれぞれの角度から見ていきます。

★そして、それぞれが内発的モチベーションをいかに燃やすか、教科としての環境だけではなく、学校生活全体での環境の仕掛けをいかにコンストラクションするのか作戦を議論し、実行していきます。

★毎週ミーティングをしていきますから、当然PDCAのサイクルでリフレクションしながらリフォームしていきます。

★インストラクションしても内発的モチベーションはなかなか燃えません。多角的な仕掛け、多面的な対話をコンストラクションすることが必要です。

★どの角度やどの面からのアプローチをするかは、生徒1人ひとりによって違います。

★世の中は、個別最適化が必要だと盛り上げっていますが、いままでできていなかったからと合唱しているわけです。何か違うなあと思いますが、聖パウロはそこに創設以来取り組んでいます。学園の精神の守護神聖パウロは、対話の人だったからです。

★この対話による学びのコンストラクション創りは正解のない世界です。教師と教師、教師と生徒、生徒と生徒が対話しながらケミストリーを生み出せるコンストラクションを追究する果てしない物語です。

★ICTを使いながら、ポートフォリオや模試のデータを分析しながら、額を集めて対話していきます。英語科主任の大久保先生は海外大学の大学院で学んでいて、その理論的背景はハワードガードナー流儀のPBLです。もちろん構成主義(コンストラクショニズム)なので、いろいろな考え方を大久保先生はインテグレートしていますが、ガードナー教授の想いの多様な才能を開花する学びをいかにコンストラクションするかを重視しています。

★したがって、評価の仕方も、エバリュエーションだけではなくアセスもしようと先生方と対話しているのです。総括的評価だけではなく、形成評価やプロセスフォリオを評価していく眼差しはまさにハワード・ガードナー教授とシンクロしています。

★ですから、入学する前は、偏差値だけで能力をレッテル貼りされてきた生徒が、自らそのレッテルをはがし、自分の才能に気づき、のびやかに成長していく環境をマインドセットしようとしているわけです。

★今日は、12月24日クリスマスイブです。いつもは授業で忙しい先生方ですが、今日は一日、生徒1人ひとりの成長のプロセスをどうするか徹底的に話しています。生徒にとっては、目に見えない最高の贈り物となるでしょう。

★そうそう、各教科の先生方が同じようにミーティングをしているわけです。ですから、生徒1人ひとりのかけがえのない存在を聖パウロ学園の全員の教師の眼差しとケミストリーを生んでいくのです。

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