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2021年1月 1日 (金)

2021年が開かれました!共に新しい道を見つける年になりますように。

★昨夜おおみそか、パンデミックは昨年の中で最悪の事態に到達しました。医療現場はギリギリのところまできていて、過酷な状況であると報道されていますが、外から見ている私たちの想像を絶する状況だと思います。医療従事者の方々やエッセンシャルワーカーの方々に心から感謝し、その使命感をそれぞれの場所で、背負うしかないと思っています。

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★どうか新しい道がそれぞれに開かれる年となりますように、共に2021年を動きながら考えていきましょう。

★昨年、「持続可能性」と「ザ・グレート・リセット」そして「才能主義(クリエイティブクラス)」ということについて考える局面に毎日のようにぶつかりました。

★多くの先生方と対話しました。幾人かの経営者・経営陣とも対話しました。小学校3年生から高校生とも対話しました。保護者の方々とも対話しました。そして、誕生してから5カ月の間孫とも対話(前言語段階で対話が出来るということに気づきました。つまりそれが「ことば」でした)しました。

★そして、「持続可能性」の意味が経済的意味だけではなく、生まれるやすべての人が持っている「才能」を削り落とさないことなのだと確信しました。その削り取らないための社会システムの構築こそ「ザ・グレート・リセット」なのだということも確信しました。

★そのことは2015年からうすうす感じていて、それを証明しようと多くの先生方と対話型授業や教育として「ことば」と「数学」をPBL環境の中で学べるシステムを創ってきました。

★しかし、その過程で、すべての人が持って生まれたはずの才能を削ってきた社会システムとそれを推進してしまっていると気づかない方々と闘わなければならない時間も膨大に費やしました。

★私自身がいつの間にか戦闘モード一色であったことに気づいたのは、昨年でした。そのことに気づかせてくれたのは、対話をしていただいた方々がいるからです。本当にありがとうございます。

★それからというもの、対話はセレンデピティを生み出すものだということがわかりました。そして、そのような対話を続けることこそ、すべての人が持っている才能を削り取らず、開花していく「持続可能」な環境を創っていくことだと気づいたのです。つまり、戦争をしない平和の持続可能性社会の追究及び平等を確保する経済の持続可能性社会の追究に、さらに「才能」を削り取らないことを達成する持続可能性社会の追究が明快に意識される時代がやってきたわけです。

★なるほど、21世紀は教育の時代です。

★SDGsにおける、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを目標にするとは、足りないものを補って、平等を確保するという意味もありますが、そもそもすべての人間は足りないものなどなかったのに、それを削り取って足りないものがある人間にしてきた(多様なレッテル貼りとそのカテゴライズで)わけですから、そのような壁をぶちこわし、「才能」を削り取らない社会システムを創ることなのだと思うわけです。

★とはいえ、そのシステムができるまでは、しばらく時間がかかり、リスクマネジメントとして、足りないものを補って平等を確保する戦闘モードも必要です。しかし、それ一色になると、結局、才能を削り取らない社会システム構築への軸が見失われる危うさがあります。

★それゆえ、この新しい軸をきちんと立てて、そこに邁進し、この軸を崩そうとするシステムとは戦闘モードにならざるを得ません。もちろん、あくまで、交渉学的戦闘モードですが。つまり、交渉から対話にシフトできるように活動することです。

★才能を削り取らない社会では、1人ひとりがその才能を開花していくことが成長という概念になります。才能を削りとる社会では、その社会が欲する目標を達成することが成長であり、それが達成できない場合、落ちこぼれるということになりますが、それは自己責任ではなく、落ちこぼれるように才能を削り落としているのですからたまったものではありません。

★セレンディピティの反対語は、ゼンブラニティというそうですが、そういう意味では、ゼンブラニティ社会をセレンディピティ社会にパラダイム転換しようというのが2021年から始まる「ザ・グレート・リセット」なのだと思います。

★セレンディピティ社会システムは、対話から開始することができます。つまり、制度再構築や脱構築する前段階から創ることができます。パンデミックは、まるでパンドラの箱のようです。最後にZoom対話が、新しい社会システムを開く可能性を生み出してくれました。

★このセレンディピティ社会システムを共に創っていこうという友人にも出会いました。輪を広めていきたいと思います。そして、この確信を抱けたのは、6年前にいっしょに始めた先生方と生徒のみなさんが、それを証明したからです。昨年末12月の対話でその証明が次々となされていったのです。

★新年は、証明してくださったみなさんとの対話について語っていきます。

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