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2020年12月23日 (水)

2021年中学入試情報(02)持続可能なnew power shoolとして聖学院モデルがある。

★前回、2021年の中学入試(実は高校入試もそうなのだが)のテーマは「持続可能なnew power」とは何かであると書きました。受験生はすでに併願校をだいたい決めていますから、迷いはないとは思いますが、最後の詰めとして、2026年の時のことを考えてみるというのはどうでしょう。小3・4・5年生は、2027年、2028年、2029年のことを少し思い巡らしてみてはいかがでしょう。

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(環境問題を解決する本物の想いとテクノロジー実装の世界の情報がつまったドローダウンの書も、聖学院のタイ研修の冊子も利益のためではなく世界の好循環を生み出すボランティア精神の想いで出版されているという点で共通しています。これが世に生まれ出ずる原点とそこに巻き込む力は破格の体験から生まれます。)

★昨年までは、これからは予測不能な時代だと言われてきましたが、2021年は違います。予測不能な時代は来てしまっています。そしてこれからも予測不能ですが、私たちは来ない時点で予測不能だと言っていた時とは意識がもはや違っていますね。どういうことかというと、ユーザー意識だけではいけないということです。

★塾でも学校でもテストでも、他人が与えてくれるものをただ消費しているだけではだめで、自分でも創る側に立たなくてはならないということです。

★エっ、そんなことできるの?はい、できます。自分の眼で評価する・判断するという方法を創るということです。それには、自分の子どもが中学に入る時から卒業するまでのカリキュラムが、卒業時に進む未来に対応できるのかどうか見極めることです。

★そのぐらいのスパンは、もはや予測不能ではありません。今となっては、想定内の範囲でしょう。

★これ以上予測不能な事態が起こったら、そもそも私たちの存在の危機です。しかし、今回のパンデミックで気づいたことは、自分たちでリスクマネジメントすることの大切さです。

★すると、他者の判断を参考に、つまり使って教育をすることに疑問を持たないold power教師がたくさんいるところは最も危険だとリスクマネジメントできるはずです。

★old powerはヘビーユーザー意識のことを言います。ですから、old powerは年齢に関係ないのです。若くても物事のヘビーユーザーはたくさんいます。年寄りでも自分で創るのを重視するnew powerを持っている教師もいます。

★具体的には、聖学院をモノデルにすると、new powerが何か明快にわかります。首都圏模試センターのサイトに教育ジャーナリストのおおたとしまささんが投稿している次の記事があります。「(前編)新学習指導要領のさらに先を行く斬新なグローバル教育が始動」がそれです。

★まずはお読みください。すると、こんなすごいプログラムをPBL授業で日々行っているのかあ!!と驚くでしょう。これはnew power 教師のなせる業ですが、その教師の年齢は、若いも年寄りも、聖学院の場合はないのです。そもそも二人の教頭がPBLの達人なのです。そして、それ以上に、生徒がPBLよろしくいろいろな活動を行っています。

★中高生起業家もたくさんいます。そのプロジェクトを通じて世界大学ランキングトップクラスの海外大学にも進学しています。

★聖学院モデルは、new powerがいかなるものか、おおたさんの丁寧な記事を読めば了解できますね。

★さて、しかし、2021年は「持続可能なnew power」がテーマです。new powerがいかなるものかわかったけれど、「持続可能」とはどういうことか?聖学院の場合、おおたさんが記事にする前からPBLを行ってきました。しかし、それはカラシダネのようにだんだん成長してきたのです。これからも成長します。

★つまり、アップデートし続けているのです。これからもますます進化するでしょう。

★なぜそんなことが言えるのか?それは、聖学院は他校ではなかなかできない破格の経験を基盤にしているプロジェクトがいくつもあり、それを授業のエネルギーに変換するPBL連鎖が循環しているからです。

★その中でも、タイ研修は突き抜けています。国際バカロレア(IB)は、7年に一度大きくプログラムを変更しますが、毎年アップデートされています。そのエネルギーは、コアにあるCASという創造性と芸術と奉仕活動にあります。このCASは破格です。

★IB創設にかかわったクルト・ハーンは、IBにこの破格の体験としての奉仕、つまりボランティアを導入したのです。これはナチスと自分の命をかけて教育で戦い抜いた体験が源泉です。これぐらいでなければ民主主義は守れない、世界平和は生み出せないという覚悟を今ではIBは10の学習者像で再構築しています。

★このクルト・ハーンと同じ原体験をしているのが、麻布の創設者江原素六です。気概や覚悟は、この破格の体験である原体験から生まれます。まさにそれこそプロジェクトの原点です。

★聖学院のタイ研修は、この命の危機に瀕しつつも、聖学院の生徒を笑顔で迎え入れるタイやミャンマーの子どもたちとの生活を通して、存在の重さとその脆さにショックを受けて、たとえば、SDGsなんて富裕層の陰謀論だとか気の抜けたことをいう政治家や大人たちとは真逆の覚悟をもって学ぶ覚悟を決める生徒を生み出します。

★沖縄平和学習も糸魚川農村学習も、日本にいあながら世界の痛みと同根のものに心射抜かれる衝撃を受けて、学ぶコトの重要性を受けとめる生徒を生み出します。

★このエネルギーが尽きぬない限り、聖学院は永遠に持続するnew powerを生成し続けるでしょう。グローバルとはそういう世界の痛みを引き受けることだし、その痛みを乗り越える道具としてイノベーションへの飽くなき追究があるわけです。

★もし、東大がそういう思いで研究する拠点であれば、聖学院の生徒はわざわざ海外の大学にいかないかもしれませんね。

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