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2020年12月12日 (土)

GLICC Weekly EDU(04) 数学は語学。勉強することが嫌にならないことの大切さ。目から鱗のクリエイティブコース。

昨日は、第8回GLICC Weekly EDU。ゲストは同塾の理数クリエイティブコースの担当の申栄吉先生。今春の開成の算数の問題の思考や着想のポイントをきっかけに、開成の算数→東大の数学の共通の思考パターン(構造)について対話し、数学と言語が相互に置換えられる可能性を探りました。数学と言語における基本的な発想あるいは思考スキルは「置換操作」であるけれど、見える人には見えるが、見えない人には見えない難しさがあると。日常の中に埋め込まれているメカニズムを見破るには、様々なモノやコトに、つまり、思考道具や思考スキルに変換することが大切で、その変換のためのモノやコトを生み出せることがクリエイティビティなのでしょう。今回もあっという間の1時間でした。申先生、スリリングなお話!ありがとうございました。

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★申先生によると、開成の算数の問題は、ゴリゴリのロジックと俊敏な情報処理能力で解いていけるし、東大の入試問題もたしかにそうだと。しかし、多くの入試問題と違うところは、ロジック以外でも本当は解けるという問題だということが肝だと私は理解しました。

★たいていは、公式や解法をあてはめて、その当てはめ方のロジックが間違わなければ解けてしまうようにできているので、それ以外の方法を考える必要はないように気配りがされているわけです。

★しかし、開成や東大の問題は、見える人には見えてしまうという「直観」からショートカットして考えていくこともできるということです。

★そして、おそらく後半でその話になったのは、高校までは日本の生徒の数学力は海外の生徒を圧倒しているけれど、大学からは数学的世界の広がりが全然違う。海外に留学した日本人の理数系の学生が急激に伸びるのは、そこに何かがあるからでしょうと。

★それは、「直観」というものを大切にしているからでしょうと。クリエイティビティはまさにそれと関係がありそうだと。

★だから、中学受験の準備だとしても、この直観が養われる環境セットが大事で、それを申先生は仕掛けているし、隣の教室で、私も仕掛けているわけです。奇しくも申先生と私のクリエイティビティを生み出す起点が「置換」だったことには驚きました。

★詳しくは動画をご覧ください。いつものように、マテリアルだけ用意して、シナリオのない対話ですが、見える人には見える物語になっています。3%の穴を突き抜ける才能開花のためのプログラムについていろいろな方と対話していて、万人のために公開していますが、万人のためになるように配慮はしていません。お許しください。

★ともあれ、キーワード・フレーズがたくさんでてきます。「数学は語学だ」「根拠なき自信」「見えてしまう」「海外で学ぶ」「置換」「試行錯誤」「思考実験」「直観」「ロジック」「クリエイティビティ」「勉強することは嫌なことではない」等々。

★これらのキーワードをどのように結びつけるかは、自由なのです!みなさん、ファーストクラスになれなくても(なる必要もないのですが、なぜかそのラットレースの罠にはまっている私たちです)、クリエイティブクラスにはなれます!自分の価値を人から賦与されるのではなく、自分で生み出し、互いにそれを共有し、豊かな社会や世界を創っていきましょう。

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