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2020年11月30日 (月)

2021首都圏中学入試(03)中学入試における偏差値の意味を相対化して3%の穴をすべての生徒と共有しよう。

★小学校受験がだいたいおちつき、大学の総合型選抜もピークが過ぎ、中学入試の帰国生入試がはじまり、いよいよ沸騰受験列島が近づいています。この時期は、受験生はどうしても自分を他と比較して苦しむのが常です。その比較の基準が偏差値ですね。たしかに、そんなことはよくよく考えると愚かしいけれど、悟るのはなかなか難しいわけです。ですから、自分が苦しんでいる偏差値という位置づけがどうなっているのか相対化すると、少しは新しい道が開けるかもしれません。

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★そもそも偏差値というのは、母集団が前提です。ですから高校入試における偏差値50と大学入試における偏差値50と中学入試における偏差値50は、まったく意味が違います。

★上記の図を見れば、それは明らかですね。ざっくり全国の高校卒業生100万人のうち偏差値50は50万人目前後のポジションです。大学入試は、55万人の真ん中が偏差値50です。首都圏の中高一貫生は4万人くらいですから、その真ん中が偏差値50です。

★こうしてみれば、中学受験生が、偏差値で苦しむのはおかしな話です。むしろ、中学入試の経験ができることに感謝し、そこで自分は何をするのか考えた方が前向きになれるでしょう。

★では、大学受験生や高校から就職する生徒は苦しまないのかというと、やはり苦しみます。学歴社会というのはそういうことです。しかし、AI社会において、その苦しみから解放される道があるのも、多くの人が気づき始めています。しかし、それはまだ3%です。

★この3%の穴は、すべての人に開かれています。偏差値にこだわっていると見えないのですが、こうして偏差値を相対化したりして解放されると見えてきます。

★3%の穴は、クリエイティブ・クラスへの道です。学歴社会はたしかにあって、めんどくさいけれど、3%の穴は、自分で進んでいけます。私立中高一貫校の中には、そこに突き進む学校がたしかにあり、有利かもしれません。

★しかし、どこにいても、3%の穴を突き抜けることはできます。自分次第です。

★もちろん、こうしてネットの中に入り込めば、その道をどうやって見つけ、歩んでいけるのか知ることができます。そして、中学入試が、その3%の穴への気づきの場であることは確かです。ですから、私立学校研究家としては、それを見つけ、それが必ずしも私立中高一貫校に入学しなくても、自分でなんとか通り抜けることができるのだという情報も同時に発信していこうと思います。

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