ノートルダム女学院(14)OGと連携してGIWS(グローバルインテリジェンスワークショップ)を実施!
★ノートルダム女学院中高(以降「ND」)は、関西学院大学と高大連携を実施したばかり。矢継ぎ早に、在校生とOGの連携講座「GIWS(グローバルインテリジェスワークショップ)」を開催しました。簡単に置き換えると「ようこそ先輩!」ワークショップですね。ポストコロナを巡り、世界はSDGsと世界経済フォーラムのストラテジックインテリジェンスの両側面からグローバルな社会課題をどうするかダイナミックに議論され、ザ・グレート・リセットに向かっています。欲望資本主義から才能資本主義へ、あるいはファーストクラスからクリエイティブクラスへとパワーシフトしようとしています。
★しかしながら、日本の教育では、私立学校で少し気づかれ実践されているぐらいです。これはジェンダーギャップ指数で恐ろしく低い日本の現状を思えば、当然です。女性や子供たちの問題に極端にアンチケアフルなんです。
★しかし、さすがは、NDの先輩です。そこを在校生と語り合おうというのです。これはすごいことです。どのくらいすごいかというと、まず偏差値至上主義の学校では語られない大事な内容だということです。
★こういうSDGsやストラテジックインテリジェンスやマインドフルネスについて興味のある学校は、どのくらいかというと、日本全体の中高では、1%です。京都市では、その1%です。エ~っ!それじゃ0.5校ということではないですか。
★そうです。NDが京都では先に動き始めたのです。本格的には来年以降大きく変容しますから、昨年9月から準備に入っているんですね。そういえば、緊急事態宣言の自粛期間に、京都で真っ先にフルスペックのオンライン授業を実施したのもNDでした。
★今回の在校生とOGの連携も、霜田先生とOG大河内さんが、この準備の過程で立ち上がったNDナレッジcafé(教育をベースにいろいろな対話をするカフェ。マスターは霜田先生。)で出会ったことがきっかけです。
★そして、あれよあれよという間に、実現したのです。大河内さんは、ND卒業後関西学院大学で学び、タイで教師を1年経験し、日本社会の病を外からモニタリングし、現在は、スマート教育とスマート農業を結びつけ、新しいスマートシティへ役に立てないか構想中だそうです。準備段階の1つとしてYoutubeで発信しているクリエイティブクラスです。
★その大河内さんは、同期に海外で仕事をしていたり経験したりしている友人を知っているからと、その1人塚本さんとジョイントしました。塚本さんは東京外国語大学に進み、グローバルベンチャー企業に進み、若くしてプロジェクトリーダーとしてインドで数年仕事をしていたそうです。やはり、外から見ていると日本社会の病がモニタリングできたそうです。塚本さんもクリエイティブクラスですね。
★そんなわけで、ジェンダーギャップやジェンダーディバイスの問題について、NDの在校生とワークショップを行ったのです。詳しい話はいずれNDサイトで紹介されるでしょう。
★NDは、今高度な英語教育を実施していて、グローバルネットワークも広げています。そして、授業のうち半分はPBL型授業になっています。1人1台端末も活用しています。
★しかし、先輩の知的でワクワクするプレゼンやワークショップのファシリテーターぶりをみると、以前からその文化があったのだということが伝わってきます。いずれ在校生にもインタビューしてみようと思いますが、世界に目を向け深い思考をする経験にどっぷりつかっている日々を楽しんでいるのは間違いないでしょう。憧れの先輩の力はやはりすさまじいですね。
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