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2020年11月11日 (水)

新しい教育社会(26)教育と経済の価値志向性の関係

「新しい教育社会(09)首都圏私立中高一貫校の革新性のベクトルが3方向に拡張。その背景で、教師の新しい生き方が生まれている。」の記事も非常にアクセスが多く驚いていますが、経済社会の価値志向、つまり生活の価値をベースに座標軸を創っていますから、それぞれの価値を象徴する経済学者を配置してみました。

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★2021年以降、どうなるかそれこそ予測不能ですが、SDGsとDAVOSの動きが交差しながら、新しい経済社会の構築、すなわちスマート経済社会の構築に動いていくでしょう。

★しばらく、様子をみるのが、他の価値志向に属する人々です。なぜなら、新しい経済社会に移行するには、時間がかかり、今の生活が急になくなるわけではないからです。

★しかしながら、SDGsは2030年を一つの目標にしているし、DAVOSは2021年から変えようとしています。これは、ケインズの預言にのっとっています。1930年にケインズは、DAVOSテーマである「ザ・グレート・リセット」と同じテーストの見通しをたて、100年後に「経済至福」が訪れるとしています。

★ケインズとエンデが一目置いた経済思想家は、シルビオ・ゲゼルです。彼自身商売で、バブルがはじける経済社会の悲惨さを経験しています。そこから新たな経済社会を目指しているわけです。地域通貨や仮想通貨の発想を持っていました。

★女性が男性に依存しなくても生きていける経済社会の提案もしているようです。ミヒャエル・エンデの「モモ」にも影響を与えたでしょう。

★日本のケインズと言えば、高橋是清です。開成の初代校長でもあります。開成生を東大にたくさん合格させ、内側から、つまり官僚の側から日本の社会を維持していくという理念を持っていたというのですから、それは今も脈々です。総理大臣や大蔵大臣も歴任しています。開成→東大→財務官僚というステップも今でもあると思います。ここは公開されていない部分でもありますが。

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★実は高橋是清のもう一つのマインドが開成の3%の穴なわけです。この3%から、他の価値意識も生み出し、それぞれの価値志向のドメインで活躍している人材が輩出されています。直接、間接といったほうがよいかもしれません。

★田辺元は、西田幾太郎が京都学派に招いた哲学者です。戦後、第二次世界大戦に若者を駆り立てる正当化理論を語らざるを得なかった自分を悔い改める懺悔道の哲学を執筆しています。西田の理性を優先する哲学を批判しつつ、自分もそれに与していたことを批判したわけです。

★開成の校長で、逗子開成や鎌倉女学院も創設した田辺新之助の長男です。自身は開成出身ではありませんが、開成で英語の教師をしたときもあるようです。

★元総理大臣の橋本龍太郎は、麻布出身ですが、父親が逗子開成出身です。消費税を上げたことはともかく、基本は税率を下げるなど、規制改革や構造改革を目指しました。うまくいったかどうかは別問題ですが。

★さて、田辺元の話に戻りますが、開成から京都大学に行って、京都学派を最初プロデュースした戸坂潤は、西田も田辺も批判します。国家そのものを批判します。開成の同級生の町村金五が警視総監時代に戸坂潤を投獄しました。戸坂潤は戦争終結直前に獄中死します。

★開成というのは、日露戦争時代のヒーロー秋山真之を輩出し、同級生があの正岡子規。

★今は、東大王の伊沢拓司さん、落合陽一さんを輩出。伊沢さんと対比されるのが、松丸亮吾さん。松丸さんは日能研、麻布、東大出身というのを公言しています。落合陽一さんは、隠れ麻布でもあります。。。

★塾の価値志向ドメインの配置も行いましたが、炎上しそうなので、興味と関心がある方は、ご自身で配置してみてください(汗)。

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