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2020年11月 2日 (月)

新しい教育社会(20)なぜ武蔵野大中が人気なのか!学校の4つの価値志向を「美術」に置換えればわかる。そして、特異点はジョブス。

★前回は、学校の価値志向をヴィヴァルディの「四季」の演奏の種類で考えてみました。今回は「美術」に置換えてみましょう。すると、武蔵野大中学校・高等学校(以降「武蔵野大中」)がなぜ人気があるのかわかります。

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★一目瞭然ですね。もっとも、この置き換えは私の独断と偏見にすぎませんから、皆さんも自分の好きなもので置換えてみてください。学校の価値志向とご自身の価値志向のマッチングが確率的に高くなるかもしれません。

★クロード・モネのあの「睡蓮」は、私も大好きです。コンサバ型価値志向としたのは、オルセー美術館でみた、たぶんモネの子どもだと思うのですが、窓の向こうに少年が1人立っている絵画を思い出すからです。ブルーの世界で、光がかすかなのです。そこから外を眺めている少年の目には、柔らかい光が映し出す「睡蓮」の光景が見えているのでしょうか。そんなイメージです。

★すなわち、自己沈潜や個人から出発する学びはコンサバ型価値志向かなあと。

★これに比べ、同じ印象派でも、セザンヌは重力感があって、何気ない光景の背景に強い世界を感じます。広尾や三田国際のイメージはそんな感じかなあ。

★N高や武蔵野大中は、やはり世界はエンターテイメントでないとというのが当たり前のようにあります。ワクワクしなはれという日野田校長の声にはそれを感じないわけにはいきません。知のエンタテイメントの拠点ですね。

★DAVOS型価値志向は、やはりピカソですよね。あのオルテガは、絵画はどんどん脳の世界に入っていくと言ったといいます。まさにって感じです。

★で、この座標に加えるガウス平面という特異点には、ピカソの中でも引き算の美学というジョブスが大好きな発想がよいかなあと。

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★このジョブスの発想は、ミニマリズムと言われています。ポスト現代美術ですよね。昨日音楽の分野でご紹介したマックス・リヒターもその流れを独自にとらえていると思います。

★コンパクトに本質を捉えて、そこからアレンジが始まる音楽や絵画。ここまでくると茶室ですよね。日本庭園ですよね。HTHが、エンジニアリングからガーデニングへと言っているのは、このガウス平面に飛びたいということでしょう。

★この特異点にいる麻布生や聖学院思考力入試突破生、開成の海外大学進学生に未来の希望があるわけです。もちろん、独り占めにはしません。iPhoneのように世界市場に拡大するでしょう。

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