新しい教育社会(20)なぜ武蔵野大中が人気なのか!学校の4つの価値志向を「美術」に置換えればわかる。そして、特異点はジョブス。
★前回は、学校の価値志向をヴィヴァルディの「四季」の演奏の種類で考えてみました。今回は「美術」に置換えてみましょう。すると、武蔵野大中学校・高等学校(以降「武蔵野大中」)がなぜ人気があるのかわかります。
★一目瞭然ですね。もっとも、この置き換えは私の独断と偏見にすぎませんから、皆さんも自分の好きなもので置換えてみてください。学校の価値志向とご自身の価値志向のマッチングが確率的に高くなるかもしれません。
★クロード・モネのあの「睡蓮」は、私も大好きです。コンサバ型価値志向としたのは、オルセー美術館でみた、たぶんモネの子どもだと思うのですが、窓の向こうに少年が1人立っている絵画を思い出すからです。ブルーの世界で、光がかすかなのです。そこから外を眺めている少年の目には、柔らかい光が映し出す「睡蓮」の光景が見えているのでしょうか。そんなイメージです。
★すなわち、自己沈潜や個人から出発する学びはコンサバ型価値志向かなあと。
★これに比べ、同じ印象派でも、セザンヌは重力感があって、何気ない光景の背景に強い世界を感じます。広尾や三田国際のイメージはそんな感じかなあ。
★N高や武蔵野大中は、やはり世界はエンターテイメントでないとというのが当たり前のようにあります。ワクワクしなはれという日野田校長の声にはそれを感じないわけにはいきません。知のエンタテイメントの拠点ですね。
★DAVOS型価値志向は、やはりピカソですよね。あのオルテガは、絵画はどんどん脳の世界に入っていくと言ったといいます。まさにって感じです。
★で、この座標に加えるガウス平面という特異点には、ピカソの中でも引き算の美学というジョブスが大好きな発想がよいかなあと。
★このジョブスの発想は、ミニマリズムと言われています。ポスト現代美術ですよね。昨日音楽の分野でご紹介したマックス・リヒターもその流れを独自にとらえていると思います。
★コンパクトに本質を捉えて、そこからアレンジが始まる音楽や絵画。ここまでくると茶室ですよね。日本庭園ですよね。HTHが、エンジニアリングからガーデニングへと言っているのは、このガウス平面に飛びたいということでしょう。
★この特異点にいる麻布生や聖学院思考力入試突破生、開成の海外大学進学生に未来の希望があるわけです。もちろん、独り占めにはしません。iPhoneのように世界市場に拡大するでしょう。
| 固定リンク
« 新しい教育社会(19)学校の4つの価値志向のうちコンサバ型が安定する理由。ヴィヴァルディの四季の演奏に置換えてみる。 | トップページ | ポストコロナの大学入試問題(09)上智の公募推薦の要項を熟読しよう。現高1・高2生のために。 »
「創造的才能」カテゴリの記事
- 非属の才能教育(10)時を創るということは自分を少しずつ変え続ければよい ヘッセから学ぶ(2021.04.10)
- GLICC Weekly EDU(29) 富士見丘の佐藤副教頭 数々の目覚ましい成果の連鎖を語る。(2021.04.10)
- 非属の才能教育(09)エディンバラ公フィリップ殿下の意味(2021.04.10)
- 非属の才能教育(08)men for others 再生の時代 フランス国立行政院ENA廃止?(2021.04.09)
- 非属の才能教育(07)カウンセラーとオープン・ダイアローグ(2021.04.09)
「中学入試」カテゴリの記事
- GLICC Weekly EDU(29) 富士見丘の佐藤副教頭 数々の目覚ましい成果の連鎖を語る。(2021.04.10)
- 2021年度の教育動向(05)サレジアン国際学園 21世紀型入試 21世紀型教育導入へ(2021.04.03)
- 6月8日 私立女子中学に触れる会開催 in 新都市ホール(2021.04.03)
- GLICC Weekly EDU(28) 成立学園の宇田川先生 人気上昇の秘密を語る(2021.04.03)
- 2021年度の教育動向(02)3月のアクセスランキングから見えるコト②聖学院記事の高注目の背景 18歳成年に向けて。(2021.03.31)
「入試市場」カテゴリの記事
- 2021年度の教育動向(04)続々ウネリの予感(2021.04.02)
- wish自由とwill自由(02)前橋のタイガーマスク運動の価値 focメカニズムの発見(2021.03.15)
- wish自由とwill自由(01)争い事と交渉事(2021.03.14)
- New Power School(04)工学院の進化 多様なPBL&そのわけ(2021.03.11)
- GLICC Weekly EDU(25) 静かに変わる大学入試問題 思考型問題の構造は中学入試の思考力入試と同型。構成主義がゆえに。(2021.03.06)
「教育イノベーション」カテゴリの記事
- 「教育とは生き方そのもの」へシフト(04)デューイの発想に共感のウネリか?(2021.01.27)
- GLICC Weekly EDU(18) 29日金曜日かえつ有明佐野先生と対話。サイコロジカル・セーフティーが生み出す最高のチームと才能(2021.01.26)
- ノートルダム学院小学校 子供たちの瞬間瞬間の成長を気遣いかつ世界的視野を身につけ問題を解決するリーダーシップを育てるプロジェクトをデザインする教師で満ちている。(2021.01.24)
- 聖学院インパクト(10) 聖学院が最先端教育を続けられる理由。児浦先生のワークショップスキルにヒント。(2021.01.19)
- GLICC Weekly EDU(16) 聖学院児浦先生と対話します。時代の社会通念の向こうにある良心にマッチングする最先端の教育創り。(2021.01.19)
「PBL」カテゴリの記事
- 非属の才能教育(10)時を創るということは自分を少しずつ変え続ければよい ヘッセから学ぶ(2021.04.10)
- GLICC Weekly EDU(29) 富士見丘の佐藤副教頭 数々の目覚ましい成果の連鎖を語る。(2021.04.10)
- 非属の才能教育(09)エディンバラ公フィリップ殿下の意味(2021.04.10)
- 非属の才能教育(08)men for others 再生の時代 フランス国立行政院ENA廃止?(2021.04.09)
- 非属の才能教育(07)カウンセラーとオープン・ダイアローグ(2021.04.09)
最近のコメント