和洋九段女子×かえつ有明 コラボセッション(04)12人のZ世代が希望なわけ【保存版】
★12人のZ世代のチャンレンジグなシステム思考への旅は、未来への希望の響きを奏でました。シンプルなシステム図にループを付けくわえ少し複雑にしたドネラの思考システムのループ図を使って、先ほどチャットに書き込んだ自分の興味と関心とその発展をシステム思考に置換えるセッションを行いました。
★ループ図は人によって違っていいのですが、まずはプロトタイプを使ってということなのですが、これはなかなかたいへんなタスクです。自分のアイデアをドネラのシステム思考と重ね合わせる(ミメーシス)のです。詩人はメタファを生み出すのに生みの苦しみを伴いますが、実はそれとおなじくらい大変な作業です。
★12人のうち1人ぐらいがチャレンジしてくれるといいなあと思いました。しばらく無音状態が続きましたが、心配ありません。チェックインのときの4分33秒の音楽で、虚無の時間もありだと確認済みなので焦る必要がありません。ふと、行きますと言って、ファーストペンギンがダイブすると、幾人かのメンバーが続きました。
★ストレスのRとBの関係とBが破れたときのリスク、それをどう回収するか、音楽について、プラスチックごみについて、ジェンダーについて、貧困について・・・。
★そして、ところで、異論反論オブジェクション!というのがでてきました。このループ図以外にもっと違うのはありませんか?ネットで調べればでてきますか?と。ループ図はそれぞれの世界の表現だから、削除挿入はありだし、どう結びつくかも多様です。そういうクリティカルシンキングが発動するくらいのめりこんでドネラと時空を超えて対話しているのだと、感じ入りました。
★ほかのメンバーも諦めずに没入していました。フロー状態というとても大事なマインドフルネスな時が訪れていました。
★一般に、ものごとは良し悪しの二項対立で論を展開しがちです。しかし、12人は、システム思考にすーっと入り込みました。悪戦苦闘しようともです。たとえば、一般的には、少子高齢化などはよいかわるいか即断してから論を展開しがちですが、システム思考では、何通りも状況を考えることができます。ですから、12人は、その選択肢の中で何をどのようなシナリオで解決していくのかを判断しながら考える複雑系の思考にチャンレンジしているということを、今回証明したのです。
★なぜ難しいかというと、図にも示しましたが、あらゆるモノはポジティブバランスとネガティブバランスのループが考えらるし、同時にポジティブ自己強化フィードバックとネガティブ自己強化フィードバックのループが考えられます。出生率と人口と死亡率という3つのモノの関係は、単純計算しても4×4×4通り=64通りものループ図が考えられます。単純にいや安易に2通りだけ抽出して考えていくとどうなるかはもはや言うまでもありませんね。
★まして、12人それぞれが考えているコト(モノどうしが関係し合うコト)はシステム思考で表現するともっと複雑です。1つの社会課題を解決するのに、いろいろな価値観を持った人々、考え方を持った人々がコラボレーションすることが必要なはずです。
★そして、この知のコラボレーションをして無限のループを世界の見識者が集まっているサイトがあります。ストラテジック・インテリジェンスという世界経済フォーラムが主催しているサイトです。それを紹介しました。システム思考はAIとコラボしていく流れがすでに実装されています。Z世代がすでに手に入れている思考様式がすぐそこにきているのです。
★12人の思考様式、すなわち知は世界経済フォーラムの目指す才能主義の知と共鳴し合っているのです。その響きはまだ小さいのですが希望の響きです。間違いありません。
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