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2020年10月25日 (日)

ノートルダム女学院(12)グローバル英語コースは関西学院大学と高大連携プロジェクトを行っています。①

★昨日、今日と2日間、ノートルダム女学院の高2のグローバル英語コースの在校生は高大連携プロジェクトを実施しています。連携大学は、関西学院大学で、国際学部国際学科の關谷武司教授とゼミ生が訪れています。

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★栗本校長と關谷教授の出会いから始まったプロジェクトで、もう4年目だそうです。例年であれば、在校生が関西学院大学まで訪れ、宿泊探究活動になるところですが、今回のパンデミックの件もあり、今年は大学生が訪れたようです。

★チームに分かれ、国際問題について1つテーマを絞り、さらに問いをつくって、それについて調べて、文献やインターネットでデータやエビデンスを見出し、論拠を組み立てていくグループワークをしています。アドバイザーは、關谷ゼミの大学生です。最終的には、本日の午後からプレゼンテーションとなります。

★關谷教授は、様々な研究をしていますが、国際社会の課題を見出し、それを解決する方法を学生と研究し、実際にボランティアで東南アジアなどにも出かけて社会貢献会活動もしているようです。その際、国や自治体、市民などとも交渉して巻き込んでいるようです。

★すなわち、国際関連のプロジェクトマネジメントを行っているのでしょう。学生の進路も国際関係の仕事が多いようです。

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★本来であれば、テーマを絞ったり、問いをつくったりする作業から行うのですが、2日間しかありません。予定された時間は12時間くらいです。もっとも、昨日は学校から帰宅して夜を徹してZoomで議論が続いたようです。20時間くらいは費やしているのかもしれません。

★IB(国際バカロレア)のEE(エクステンド・エッセイ)は、40時間で8000文字を書き上げます。今回のプロジェクトは時間的にはその3分の1~2分の1しかありませんが、チームで協働しながら行っていきますから、EEやTOKレベルの批判的・創造的思考が展開しています。

★それもそのはずです。テーマや問いは、關谷ゼミの学生の皆さんの研究テーマを追跡するところからスタートするからです。大学生の研究テーマを取り扱うのですから、ある意味、IB以上の質的展開です。

★とにかく、議論は白熱していました。テーマに関しては、ここではちょっと公開するのは差し控えようと思います。かなりディープだし、万が一トランプ大統領が目や耳にすれば、あまりに学問的な誠実さと真理の追究の正しさに悔しがり、反撃されるターゲットになる可能性があります。それほど、世界にとって重要なテーマについて考え抜き、議論が進んでいるのです。

★エビデンスの不足、論拠が甘いなど、アドバイザーにフィードバックされ、そのたびに調べ直し、議論し直しています。

★たんなる調べ学習ではないのです。大学生に事実の羅列では論の展開にならないよとフィードバックされ、事実の背景に何があるか文献で根拠づけしながら、論拠を作成していきます。

★ファクトとオピニオンという単純な論理ではなく、ファクトがフェイクであるかもしれないし、オピニオンを支える根拠の正当性の証明もしなくてはならないようです。

★リサーチスキルの研鑽がつまれている感じです。ファクトやオピニオンを支える根拠などの信頼性・正当性を問うクリティカルシンキングも養うことになっています。これから行われるプレゼンは、そのクリティカルシンキングのプロセスの中から誠実に生まれてくるクリエイティビティがどんな感じになっているのか楽しみです。

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